★ Diamond Honey ★

□Diamond Honey7
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とある部屋で黒髪の綺麗な顔をした青年が背中の部分を斜めに上げたベッドに横たわっていた。

ぼんやりと眺めた窓の外には黄色い鳥が気持ち良さそうに飛んでいる。

まるでそこに青年がいることを知っているかのようにぐるぐると同じところを飛び続けていた。

そこへ白衣を着た男性が静かにやってきて青年に声をかける。

後ろには付き従うように看護師が二人。

三人ともぎこちない笑顔を浮かべていた。

「お、お加減はいかがですか?」

「悪くないよ」

「それはなによりです」

「それより…山本さくらって女の子がここに入院してるそうだけど」

「は?」

「呼んできて」

「は…はぁ?ええと…」

「二度も言う気はないんだけど?」

青年の瞳が鋭く光った。

男と看護師はヒッと息をのみ姿勢を正す。

「わっわかりました!」

「すっすぐに」

慌てて三人は部屋を出ると各方面に手配をする。

様々な部署へと緊急の電話がかけられた。

「山本さくらと言う女の子を探し出せ!患者すべてのリストをあらうんだ!」

彼の指示はここでは絶対である。

早急にその女の子を見つけなければならない。

この病院の明日のためにも・・・。

 
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