★ Diamond Honey ★

□Diamond Honey15.5
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「ぎゃはははははっ」

目の前でランボとイーピンが楽しそうにグランドを駆け回っている。

昨夜たくさん降った雪が辺りに白く積っていた。

「うー寒っ、冬休みだってのになんでこんな日に学校にまで来て雪遊びなんだよ」

寒さに震える体を抱きしめるようにして摩る。

吐く息は真っ白で昼間だというのに太陽の下であってもかなり寒い。

「軟弱だなツナ」

「リボーン!何自分だけ暖まってんだよ」

どこから持ってきたのか自分の周りに炬燵とストーブを設置して屋外だというのにリボーンはぬくぬくしてる。

おまけになにやらエスプレッソまで飲んでいるという始末。

同じ子供でもランボとイーピンは雪の中を駆け巡っていて正反対だ。

「っくしゅん!…グスッ…雪遊びならウチの庭ですればいいのに」

「それじゃ狭いだろ」

「狭い?」

リボーンの言葉に首をかしげる。

狭いって雪だるまくらいなら問題ないんじゃ…

するとザクっと背後で足音がした。

「十代目!おはようございます」

「えっ獄寺くん?」

「すみません、お待たせしました」

「別に待ってないけど…?」

「あれ?リボーンさんに呼ばれて来たんスけど」

「ええっ?」

驚いてリボーンを見ると奴はニッと笑った。

そして俺の背後を指さす。

「まだまだこれからみんな来るぞ」

「はい?」

「よっ!ツナ」

振り向けばいつの間にかディーノさんが来ていた。

雪景色に負けないキラキラした笑顔で片手を上げる。

ま、まぶしい…

「ディーノさん!なんで日本に?」

「仕事で来ててな。リボーンが面白いことやるってんで混ぜて貰おうと思ってよ」

「面白いこと?」

リボーンの奴、何考えてんだよ。

俺には何にも言ってないくせにみんなを集めて。

って…みんな?

「おーいツナ」

「ツナくーん」

「山本!さくらちゃんまで!」

しかも仲良く手をつないで歩いてくる山本兄妹の後ろには…

「ひ、雲雀さん?」

なんか勢ぞろいしてる!?

俺が困惑しているとボソッと雲雀さんが口を開いた。

「寒いんだけど」

「あ、はい。俺も寒いです」

「…咬み殺すよ?」

「なんでですか!」

っていうか雲雀さんこういう集まりには絶対来なさそうなのに。

雲雀さんはチラリとさくらちゃんを見た。

それに気付いたさくらちゃんがニコッと笑みを返すと雲雀さんが薄く笑う。

うん、あれは絶対笑ってるよね?

微妙すぎてあんまりわからないけど

俺が見ているのに気付いた雲雀さんから刺すような視線が向けられた。

「何?」

ヒィッ!

「な、なんでもないです!」

思わず身をすくめてしまう。

相変わらずすごい迫力だ。

そして最後にゴーグル着用のビアンキが現れ、リボーンに呼ばれたメンバーはどうやら揃ったらしい。
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