★ Diamond Honey ★

□Diamond Honey3
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「って事でさ、山本の妹さんのパジャマを買って来て欲しいんだけど…母さん」

さっそく山本の話を母さんにし、相談してみた。

ちょうどお茶の時間だったらしくランボとイーピンがお菓子を食べながら周りを駆け巡っている。

少し煩いけど取り合えず無視。

「あらぁ山本くんに妹さんなんていたのね。なんて言うの?」

目の前に出されたコーヒーのカップを手にしてさくらちゃんを思い出す。

儚げな雰囲気の可愛い女の子。

「さくらちゃんって言うんだけど、体が弱くて今入院してるんだ。それで俺や山本や親父さんだと可愛いパジャマとかわからないから…母さんならどうかなって。でも…無理だったら」

「全然構わないわよ。任せてちょうだいツッ君」

「ほっ本当!ありがとう母さん。これサイズだって、お金は後で払うからって」

山本から預かったメモを手渡す。

それを見た母さんが小さく首をかしげた。

「あら、写真とかは無いの?母さん出来たらその子のイメージとかで選んであげたいんだけど」

「えっと、肌が白くて目が大きくてすごい可愛い子だったよ」

「ベタ誉めだな」

さりげなくツッコミを入れるのはまたも突然現われて隣で茶を飲んでいるリボーン。

なんだか急に恥ずかしくなってきた。

母さんは苦笑しつつ首を傾げる。

「ツッ君…ちょっとそれだけじゃわからないかなぁ」

「そっそうだよね…何言ってるんだろ俺」

取りあえず何か写真はないか山本に理由とともにメールをしてみた。

すぐに添付付きメールが返ってくる。

「…っ!」

『これでいいか?』の短いメッセージと共に付いて来たのは

最初のお見舞いのバスケットに付いてた小さなウサギのぬいぐるみを持ったさくらちゃんの写真だった。

ちょっとだけ照れて頬を染めたまま微笑むさくらちゃんに息をのむ。

な…なんて写真送ってくるんだよ山本!

スゲー嬉しい。

「どうしたのツッ君?」

「にやけてるぞツナ」

携帯を握りしめて一瞬周りの事を忘れていた。

心配そうに覗きこむ母さんとワケ知り顔で呟くリボーン。

ブンブンと頭を振ってなんでもないよと携帯を見せた。

「まぁまぁこの子がさくらちゃん?可愛い子ねぇ…やっぱりちょっと山本くんに似てるわね」

「そりゃぁ…妹だし」

写真を見た母さんはふふっと楽しそうに笑った。

「ママンも気に入ったか。なかなか性格も良い感じだぞ」

「そうなの?じゃぁツッ君是非仲良くしなくちゃね」

「え?なんで?」

「さすが鈍いなツナ」

「母さんこんな娘欲しかったなぁ…」

「ツナ次第だな」

「?」

母さんとリボーンの良く分からない会話についていけず

考えるのは止めて静かにコーヒーを飲んだ。
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