「こんにちは。お迎えにあがりました、宏紀様」

「……どちら様ですか」

学校を出て早2分。
カップラーメンが出来上がる時間よりも早く素早く俺に声をかけたのは、
真っ黒な燕尾のロングスーツを纏った長身の色男だった。



〜執事さんのナンパ術〜



周りの視線が痛い。
なんたってここは学校の校門前。
当たり前のことながら、周りには俺と同じ制服を纏った生徒が行き交う。
そのど真ん中に上質な燕尾服を着た男(それも目立つ顔をした)がにこにこしながら佇んでいるのだ。
生徒の中に正装のイケメン。
そりゃ皆奇異の目で見るだろうさ。
そんでもって、その目立つやつに話しかけられた俺の身にもなってみろ。
通り過ぎていく周りのやつらは俺をガン見。
どうしたんだとか、あれ二年の伊藤 宏紀じゃねとか、どこぞの金持ちだよとか、
なんかやったのかよとか、あれ執事じゃねとか、こそこそもせずに言ってゆく。
余計なお世話だっつうの。俺がききてぇよ。
あと俺は伊藤じゃなくて、伊原だよ。
ああ、でも共学じゃなくてよかったな。
女子がいたら俺のガラスより脆いハートがぱりんして噴火してたところだ。まぁ男子とかどうでもいい。
けれどそれでも恥ずかしいのと居た堪れないったらこの上ない。
俺の隣を歩いていたはずの光(友人な)なんて、男子生徒達の視線に耐えきれず、
道路をはさんだ向かい側の木陰でびくびくしてこちらを見ている。
いつのまに移動したんだよ……薄情者。

俺は光にしかたねぇなと心のなかで肩をすくめ、
いつまでも訊ねに応えず微笑みながら俺をじっと見ている男にもう一度、


「どちら様ですか」


はっきり一言。
さっきは逃げ出そうかと迷って、ぼそぼそ言ったからな。
いや、いまも相手の出方次第で逃げる気満々だが。
正体が解らないのに俺の名前を知ってるなんてなんか癪だし、俺に声をかけた理由を聞かなきゃ気持ちが悪い。
それがわかるまでは、周りの視線に負けないつもりだ。
長くなるようなら否が応でも場所を移して気絶させ――おっとなんでもない。

「あぁ!申し訳ありませんっ」

男は俺の黒い考えになんて全く気付かず、はっと目を丸くしてに居住まいを正すと敬礼をしそうな勢いで口を開いた。
実際敬礼じゃなくて腰を深々と折っていたけど。
もしかして今まで返答しなかったのは呆っとしていただけなのか、と言いたくなるような程の切り替え。
俺にいきなり話しかけたことか、それとも俺の問いにすぐ答えられなかったことへか。
いったいどちらへの謝罪なのかはわからないけれど。どちらともかもしれない。

そして、この後男がこほんと出だして続けた言葉に、俺は話を続けたことを後悔することとなる。


「私はレウィリステル王国第一王宮専属補佐官兼執事長のルートと申します。以後お見知りおきを」


はい………?

俺は我が耳を疑い、加えて頭を抱えたくなった。
レウィリステルって何処だよ。世界地図に載ってる?いやいやいや俺の知る限りでは載ってませんよ。
それも王宮ってお偉いさんの住むところだろ。その第一王宮って相当偉いんじゃないか。
マント羽織った口髭もくもくの王様とか、煌びやかなドレスを身にまとったお妃さまとかが
黄金のイスにふんぞり返っておわしますところ、というイメージしかない。
それに、そこで務める補佐官兼執事ってどういう役職?!
お偉いさんの城でお偉いさんに仕えるお偉いさんってことか?!お偉いさんって誰、何、食べ物か。
意味解らんこと言ってるこいつの頭がおかしいのか?それとも俺の知識が足りないだけ?
てか、そもそもこいつ外人かよっ!るーとって明らかカタカナの名前ですよね!!
通りで髪が金茶で、よくよく見れば瞳が緑で、身長が俺の頭一つ分高いはずだよっ!目立つはずだよ!
なんで気付かなかった俺。
最近テストづくしで頭が回ってなかったからだろうか。とんだ失敗だ。
それにしたって、まさか日本人と外国人の見分けまでつかなくなってるとは。
俺、ナチュラルにスルーしてた。
日本に住み続けて17年。
海外に旅行したこともないし、確かに外国人に会ったことは数えるほどしかないが。
そこまで視覚と感覚が鈍っていたなんて思ってもみなかったのに。

「どうかなされましたか、宏紀様?」

でもこいつ、すごい日本語うまい。訛りもなくて、片言でもない。
喋り方だけ聞いてれば、日本人だって言われても何の疑いももたれない、きっと。
だからスルーしちゃったのかも、日本人だとか外国人だとか。

って、いやいやいや、今はそれどころじゃない。ぼうっとしてる暇じゃない。
俺は気持ちを落ち着けるために、浅く深呼吸をする。
気になってるのは。そういうことじゃなくて。
レウィリステルだとか外国人だとか、そんな正体不明のやつがなんで、

「なんで俺の名前知ってんの、あんた」

付け足すと、どうして俺の学校知ってんだ、ただの学生の俺に何の用だということもあったけど。
とりあえず今はそのことが一番知りたかった。

真剣な俺の声音に、男は意表を突かれたように目を見張る。
そしてすっと瞳を細めると、さっきとは打って変わって落ち着いた表情を浮かべた。
それは、仕事をしているときの社会人の顔。
けれど真面目そうで冷静そうなその裏にも優しげな微笑みは絶やさない。
仕事上なのか日常的なのか、そういう顔をするのが慣れているんだろうな、と俺は思った。

…なんだか十年前に失踪した誰かさんの雰囲気と、似てる。
俺と母さんを置いていなくなった――

「…あなたの、お父様から教えていただきました」

そう、俺と母さんを残してどっかへ行っちまったのは親父だ。
俺の7歳の誕生日に、プレゼントの小包と小奇麗なグリーディングカードを残して消えた俺の父親。

そうか、こいつは親父から教えてもら


親父?


「はぁっ!?」

予想外の展開に、俺は叫ぶ。

「へ、え、お、お父様って、え、うそ、なんでっ!」

『なんで』俺、さっきからこればっかりだ。
けど、こればっかりは落ち着いていられるわけがない。
混乱する。何が何だか分からなくなる。意味解らん国名を聞いた時の比ではない。

ずっと音信不通だった親父のことを知る人間。
俺の知らないあの人を知っている人間。
親父のことを教えてもらわなければ。
俺は、俺は母さんのために知る権利がある。
どうしても知らなくちゃいけないんだ!

「ちょ、宏紀様っ。落ち着いてください」

本能のような使命感が一気に加速する。
勢い余って胸倉へ掴みかかる俺の腕に、ルートは困惑が入り混じった様子でやんわりと触れた。
だが、それで俺の当惑が収まるはずもなく。
俺は「落ち着けるか!!親父のこと知ってんだろ!」と柄にもなく声を張り上げた。

下校中の学生たちがざわめく。
嗚呼、そういえばここは生徒がひしめく海の真ん中にある孤島のような場所だった。
なんだなんだと野次馬が身を乗り出す気配を感じる。

俺は一瞬ひるんだが、それでも構わず目の前の男の襟を締め上げた。
ルートはシャツの襟が締まるのに苦い顔をしたが、俺の手を振り払うでもなく触れたまま、
荒れる神経を鎮静するような声でゆっくりと囁いた。


「ここでは目立ちます。場所を変えましょう」


そして、わざわざ目立つ場所で声をかけてしまったことをお詫び致します、と柔らかに眉根を下げて寂しそうに続けた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


戸鳥 : ただいまーって、そいつ…
たびお@まっする : ん?おー、おかえり
たびお@まっする : あ、家の弟。
戸鳥 : ……
紅雲 : 誰、蒼にい・・・
紅雲 : (こいつ、……)
紅雲 : ……
たびお@まっする : 寮で同室のやつだよ。ほら、挨拶!
戸鳥 : …広山だ、
紅雲 : 初めまして・・・鷹史、です。
戸鳥 : (なんだ、こいつ。)
戸鳥 : なんで弟がいんだよ?
たびお@まっする : わりぃな、なんか急に押し掛けてきてさぁ…
紅雲 : ・・・・・・広山サンは、蒼にいの友達?
戸鳥 : ……そんなもんだ。
紅雲 : ふーん・・・・・・。
たびお@まっする : 友達っていうか…親友みたいなもんだよな?
紅雲 : ふーん、そーなんだ。
戸鳥 : ……あぁ。そうだが…、ここは外部社立ち入り禁止だぞ。
戸鳥 : ここは俺らの部屋だ。
たびお@まっする : いや、でもさ…
紅雲 : だって外、寒いんだもん
たびお@まっする : 外ほっとくわけにもいかないからさ…
戸鳥 : なら、寮長のとこつれてけ。
戸鳥 : あの人なら何とかすんだろ。
紅雲 : やだよ!
たびお@まっする : ごめん、そんなに長居はさせないから…
紅雲 : 俺、蒼にいに会いに来たのに・・・
戸鳥 : ……。蒼は謝んな。
たびお@まっする : お前も…なんで家出なんかしてきたんだよ…?
紅雲 : ……、
戸鳥 : いえねぇ事情ってやつか
たびお@まっする : …いいよ、わかった。何も言わなくていいから。
紅雲 : 蒼にい・・・
紅雲 : ありがとう・・・
戸鳥 : 蒼はあますぎんだよ、弟だか何だか知らんが
たびお@まっする : ただ、そんなに長居はできないからな?
たびお@まっする : あまずきんて…
たびお@まっする : ごめ、噛んだ
戸鳥 : まぁ、そういうとこも可愛いから許す
紅雲 : 大丈夫、蒼にい?
たびお@まっする : かわいいとか言うなバカ
戸鳥 : くくくっ、顔真っ赤だぞ
たびお@まっする : あぁ、だいじょーぶ。
紅雲 : ちょっと、蒼にいにそんなべたべた触んないでくれる
たびお@まっする : うっせぇよ。
戸鳥 : てめぇのほうがさわってんだろ
紅雲 : 俺はいーんだよ。弟なんだし!
たびお@まっする : ちょ、喧嘩は無し!な?
紅雲 : ん、ごめん。
戸鳥 : はぁ…
たびお@まっする : ん。わかったならいい。
戸鳥 : (こいつ、やりにくいな…)
戸鳥 : んで、どうすんだよ?
たびお@まっする : ん?
紅雲 : (絶対こいつ、蒼夏のこと・・・)
戸鳥 : こいつ、だよ。
たびお@まっする : あぁ…
戸鳥 : (この弟、絶対…)
紅雲 : 雪が小降りになってきたら、ちゃんと帰るよ
紅雲 : だから蒼にい、いいでしょ?
戸鳥 : さっさっと帰れ。ここは俺と蒼の部屋だ。
たびお@まっする : ちょっと待って…
戸鳥 : ……あぁ。
たびお@まっする : お前…なんか今日機嫌悪くねぇか?
戸鳥 : そんなことねぇよ。御前の錯覚だよ。
紅雲 : そうなんですか?
戸鳥 : ちげぇっての。いつもどおりだ。
紅雲 : もしかして、具合でも悪いんじゃ・・・
たびお@まっする : いーや、だっていっつもこんな眉間にしわないもん。
戸鳥 : 俺はともかく!ていうか、蒼の方が具合悪そうだけどな。
紅雲 : まあ、確かにね。
戸鳥 : 大丈夫か?<おでここっつん
たびお@まっする : ん?オレはだいじょ……っくしゅん
たびお@まっする : おい、うつるぞ。
紅雲 : はい、蒼にい。ティッシュ
たびお@まっする : ん、さんきゅ。
紅雲 : 大丈夫だよ。
戸鳥 : はぁ、ほんとに世話のかかる。
紅雲 : なんか飲み物、いる?
紅雲 : あ、その前に寒くない?
戸鳥 : まじで大丈夫か?ぼーっとしてんぞ。
たびお@まっする : んーなんか…まぶたが熱い。
紅雲 : ほら、ほっぺたも熱いよ
戸鳥 : とりあえず、蒼は横になれ。いいから。
たびお@まっする : わりぃな…。
たびお@まっする : あ。
紅雲 : どうしたの?
戸鳥 : ん?
たびお@まっする : 頼むからお前ら、仲良くしてろよ?
紅雲 : …………
戸鳥 : ……それは無理な願いだな。
紅雲 : まあ、それなりに、ね
戸鳥 : 譲れないものがあるから、な
紅雲 : (くすくす)
たびお@まっする : ……は?わけわかんねっ…ゲホッ
紅雲 : ほら、蒼にいは布団かぶって、
戸鳥 : (こいつ、どう締めるか)
紅雲 : 寝てなよ
戸鳥 : 安静にしろ。
たびお@まっする : すまん。
紅雲 : (また蒼夏ったら、厄介なのに好かれるんだから・・・)
戸鳥 : 無理に寝なくてもいいから。ゆっくりしてろな。
たびお@まっする : …ん………
紅雲 : そうそう、何かほしいものあったら、言ってね?
戸鳥 : (蒼が寝たら喧嘩になりかねんな…)
紅雲 : (さて、これからどうしよっかなー)
紅雲 : ねェ、広山サン
戸鳥 : …なんだ。
紅雲 : あんた、ほんとに…蒼夏の何なの?
紅雲 : 友達なららしくしてないと、ばれちゃうよ?
戸鳥 : ふっ、おまえこそ
戸鳥 : 弟は弟らしくしてろよ
紅雲 : 俺が何年弟やってると思ってるんだよ。
紅雲 : そんなヘマ、しないね
戸鳥 : 言ってろ。そういってられるのも今のうちだ。
たびお@まっする : ………んー…
たびお@まっする : ひろやまぁ……
紅雲 : っ、
戸鳥 : 大丈夫か?なんだ?
紅雲 : (蒼夏……)
戸鳥 : <手を握っちゃう広山
たびお@まっする : アイス、買ってきてよ……
紅雲 : (!)
戸鳥 : ふっ。わかった。何味?
たびお@まっする : なんでも…お前の好きなやつでいい……
戸鳥 : じゃあ、ソーダだな。すぐ買ってくる。起きるなよ。
たびお@まっする : ごめんな……さんきゅ…
紅雲 : じゃあ、俺はここで蒼にいのこと、看てますね
戸鳥 : (正直この弟と二人にさせたくないな…)
戸鳥 : ………。行ってくる。
たびお@まっする : いってら……
紅雲 : 行ってらっしゃい
戸鳥 : 〜スーパー兄弟タイム〜
紅雲 : 兄さん、飲みものとってこようか?
たびお@まっする : ありがと…
紅雲 : ちょっと待ってて
紅雲 : (数分後)
紅雲 : はい、麦茶
紅雲 : 体、起こせる?
たびお@まっする : おぅ、ありがとう…っしょっと……
紅雲 : はい、どうぞ
たびお@まっする : ん
たびお@まっする : あー……五臓六腑に染み渡る……
紅雲 : ふふっ、蒼にいそれ、ちょっと古臭いよ
たびお@まっする : お、なんだと?(頭ぐりぐり
紅雲 : わっ、ちょ、っと、やめてよ!
紅雲 : もう!
たびお@まっする : 悪い悪い…
紅雲 : 蒼にい、具合悪いんだから、休まなきゃダメでしょ?
たびお@まっする : そうだけどさ…なんか……
紅雲 : ?
たびお@まっする : お前とこうやって過ごすのも、すっげぇ久しぶりだなーと、思って…
紅雲 : うん・・・そうだね……
紅雲 : ……………ほんとはさ、
たびお@まっする : …ん?
紅雲 : ちょっと、
紅雲 : 母さんに勉強のことで叱られて…
紅雲 : それで思わず、出てきちゃったんだ
たびお@まっする : そうか……
紅雲 : 蒼にいには心配かけたくなかったんだけど……
紅雲 : 会いたくなって…
たびお@まっする : 気にすんなよ
紅雲 : うん、
戸鳥 : おい、ソーダ、買ってきたぞ。蒼?(なにいちゃコラしてんだこいつらは)
たびお@まっする : 可愛い弟の心配すんのが、兄のつとめだ。
紅雲 : (ちっ……)
たびお@まっする : おおおおおグッジョブ広山ぁぁぁぁぁぁ
戸鳥 : おまえ…恥ずかしいな、蒼
たびお@まっする : え?何が?
戸鳥 : さっきのセリフ、まるぎこえ
紅雲 : ずいぶんイイタイミングですね、広山サン
たびお@まっする : え、うそ、聞かれちゃった?
戸鳥 : あぁ。
たびお@まっする : …聞かなかったことに…
戸鳥 : 扉の前で息を整えていたら、な
紅雲 : へーぇ
戸鳥 : なんだよ?弟?
紅雲 : いーえ、なんでもないですよ
戸鳥 : (ムカつくやつだな)
戸鳥 : ならいいが。
たびお@まっする : まぁ家には家の話があるんだよ…
たびお@まっする : お前なら分かってくれるよな?
戸鳥 : そこまではつっこまねぇよ。心配すんな。
紅雲 : そーだ、広山サン。アイス早くしないと、溶けちゃいますよ
戸鳥 : ふぅ…ほらよ。
たびお@まっする : そうだよ、広山の努力が水の泡
たびお@まっする : え、いや、自分で食えるって…
戸鳥 : ソーダのカップアイスだ。だが、おれが食わす。
戸鳥 : スプーンもあるしな。
紅雲 : なぜバーアイスでなかったあああああああああああああ
たびお@まっする : オレそこまで弱ってねぇから…
たびお@まっする : どうした?たっくん
戸鳥 : 大丈夫か、御前の弟、頭が
戸鳥 : 弱ってんじゃないか?(笑)
紅雲 : (そーゆうんじゃなくて、唯の私の叫びであった(笑))
たびお@まっする : ひーろーやーまぁぁぁぁぁ…?
戸鳥 : (しってたwwww)
たびお@まっする : (ですよねーwww)
紅雲 : (無駄に引っ張るんじゃねえ!)
戸鳥 : ん?なんだぁ?それともこっちの棒がいいのか?
紅雲 : (バーアイスありがとうございまあああああああああああああああすううううううう)
戸鳥 : (これで円満解決)
たびお@まっする : はーー…おいひ
戸鳥 : おい、垂れてんぞ、アイス
たびお@まっする : ん?
紅雲 : そっちじゃないよ、
紅雲 : こっち。(ぺろっ)
戸鳥 : !!!!!!
紅雲 : もー蒼にいってば、
紅雲 : バーアイス食べるの、いっつもヘタなんだから
戸鳥 : (こいつっっ)
たびお@まっする : なんか苦手なんだよなー
紅雲 : あ、ほら。こぼれそうだよ(ぱくっ)
戸鳥 : 蒼…おまえってやつはぁっ!!<がたん
紅雲 : ?
戸鳥 : もう、いい!!勝手にしろ。俺は知らん。
紅雲 : どうしたんですか、広山サン(内心/ニヤニヤ)
たびお@まっする : ?広山?
紅雲 : まあいいんじゃない?
戸鳥 : おまえなぁ!!ちょっとはおかしいとかおもいやがれ!!
たびお@まっする : いや、ついつい家の感じで……なぁ?
紅雲 : うん。いつもこんな感じだよね
戸鳥 : 家の感じって…信じられん
紅雲 : (これが弟の特権ってヤツなんだよねー)
たびお@まっする : だいたいこんなもんじゃねぇのか?
戸鳥 : そんなこたねぇよ。
紅雲 : そうなんですか?
たびお@まっする : そうかなー…?
戸鳥 : 他の家で曲がりなりにも弟はいえ男にそんなことありえねぇよ。
たびお@まっする : ……ってか、
たびお@まっする : それで
戸鳥 : なんだよ?
たびお@まっする : なんでお前はそんなに怒ってんだよ?
戸鳥 : !!
戸鳥 : この鈍感馬鹿が…
紅雲 : どうかしましたか?広山サン
たびお@まっする : …え?なんか言った?
戸鳥 : うるせぇ。何も言ってない。
紅雲 : ふうん。
戸鳥 : (文字サイズまちがえた(笑)
紅雲 : (どんまいw)
たびお@まっする : (小声だったねwww)
紅雲 : あ、そうだ蒼にい
戸鳥 : (ですねー)
たびお@まっする : ん?
紅雲 : こっちのアイス、食べないの?
紅雲 : (がさがさ)
たびお@まっする : いや、流石に愛す2個は…腹壊す。
戸鳥 : 俺がくう。
たびお@まっする : って、おーーい?聞いてるー?
紅雲 : それもそうだね^^
戸鳥 : 蒼はもう寝ろ。そして御前は帰れ。
紅雲 : えー・・・・・・
たびお@まっする : 雪、もう止んでるな…
戸鳥 : もう雪も止んでる。それに太陽も出てる。
紅雲 : ちえ……
たびお@まっする : 駅まで送ってくか?
紅雲 : じゃあ俺、帰るね
戸鳥 : 帰り道くらいわかるだろ?
紅雲 : ん、だいじょぶだよ、兄さんはゆっくり休んでね
紅雲 : (あいつと二人にさせるのは心配だけど・・・)
たびお@まっする : そうか…悪いな、こいつが機嫌悪くて
戸鳥 : せいぜい転ばないように気をつけるんだな。雪道で。
紅雲 : んーん。蒼にいの顔見れただけでも十分。
たびお@まっする : たまには電話しろよー?
戸鳥 : (携帯、着信拒否にしといてやろうか)
紅雲 : 分かってるって。蒼にいも、たまには電話でもすればいいって、母さんたち言ってたよ?
たびお@まっする : はは、そっか…そうだな。
紅雲 : じゃあ、年始くらいには帰ってきてよね
たびお@まっする : そうだな、久しぶりに。
紅雲 : うん。俺も待ってるからさ
たびお@まっする : 風邪引かないようにな(笑
戸鳥 : (早く帰らねぇかな、こいつ。でも蒼が嫌な顔するしな)
紅雲 : 分かってるって(笑) じゃあもう、行くね
戸鳥 : (むかむか)
たびお@まっする : ……おう。
紅雲 : お大事に、
たびお@まっする : だいじょーぶだって!
たびお@まっする : お前も…
紅雲 : 病気の蒼夏のこと襲ったりしたら……覚悟しててよね
たびお@まっする : ………?
紅雲 : 蒼にいったら心配性なんだからーもー
戸鳥 : そんなことするわけねぇだろ。あいつを傷付けることなんてしねぇよ
紅雲 : はっ、どーだかね
紅雲 : とりあえずお前は、信用できないな
戸鳥 : 保証はできないな
紅雲 : じゃあいい加減帰るよ。
たびお@まっする : おーい、二人で仲良く内緒の話ですかー?
戸鳥 : きにすんな
紅雲 : まあねー(笑)
たびお@まっする : そう?
戸鳥 : あぁ。
戸鳥 : はやくか・え・れ
紅雲 : はいはーい。
紅雲 : じゃ、ばいばい、蒼にい
たびお@まっする : また来いよー!
戸鳥 : 来なくていい、もう
紅雲 : (ギィ  バタン)
紅雲 : ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
戸鳥 : ガチャリ
紅雲 : ん?
紅雲 : なにか用事ですか?
戸鳥 : アイスもってけ。
戸鳥 : この寒空の下でくえや
戸鳥 : (いいい笑顔で(笑))
紅雲 : …………俺はこんなもんじゃくたばりませんよー(笑)
戸鳥 : はっ、ガキが
紅雲 : 蒼夏はあんたのこと、友達にしか見てないからね。
戸鳥 : これからどうとでもなるさ。御前のほうが大変そうだがな、俺から見れば。
紅雲 : ふふっ、下準備は念入りにしていかないと…ね?
たびお@まっする : 広山ー?ひーろーやーまぁぁぁぁぁ!?(叫
戸鳥 : 俺に何の策もないと思うなよ?
紅雲 : 俺だって負けねえからな
戸鳥 : 今行く。
紅雲 : さようなら、広山サン
戸鳥 : こっちのセリフだ。
戸鳥 : じゃあな。
紅雲 : カツカツカツカツ・・・・・・・・・・・・

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