Tales of Colloseum

□〜プロローグ〜
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「くっ……眩しい…。」

少年は手で顔を覆った。

「ここは………。」

うっすらと目を開け、周囲を確認をする。どうやらベッドで寝かされていたみたいで、ふんわりとした羽毛の感覚が下にある。

「気がついたみたいですね。」

「!?」

少年は突然かかった声に即座に体勢を整え、
声の方へと身構える。

「お前……何者だ……!!」

「そんなに怖いかをなさらずに……死にかけのあなたを生き返らすの、結構苦労したんですよ。」

声の主はひょうひょうとした声で答えた。

「生き返らす?……どういう意味だ。」

「それは自分の身体を確認してからにしたらどううですか。」

「!?……これは……。」

少年の身体は生きていたときと何一つ変わっていなかった……身体の大きさや服の刺繍に至るまで、全てが再現、いや復元されていたのだ。

「そう。私は……リオン・マグナス…いや、”ジューダス”という男を生き返らせた……ただそれだけの話です。」

「!?それだけ……だと!?どういうつもりだ!!」

ジューダスは闘志をむき出しにする。その目の瞳はすでに怒りに近いものでまいたされていた。

「まぁ、そうかっかせずに落ち着いて……。」

「答えろ、答えなければお前の首を飛ばす!!」

ジューダスは持っていた剣を引き抜き、剣を目の前の男に向ける。

「はぁ〜相変わらず性格は変わりませんか……やれやれ。まぁ、君みたいな人は見た方が早いかな。ほら、あそこに見えるのは君の仲間ではないのかな。」

!?ジューダスは即座に目の前の男が向いている方へと振り向いた。すると目の前に映ったのは黒い塊であった。そして、それは自分とぶつかった。

「な……何だ……くそ離れろ!!」

「会いたかったよ……ジューダス!!!!」
その声はあまりにも聞き慣れた能天気なあいつの声であったた。

「おい、お前……カイル……なのか?」

「なんだよ〜。オレの顔忘れたって言うんじゃないよな。」
今、目の前にいるのは紛れも無くカイル・デュナミスである。そのことは確かだ……ぼさぼさの金髪に大きな青い瞳……背の高さから身にまとう雰囲気まで、全てがあいつと同じだ……だが、納得いかない点がある。

「とりあえず、僕から離れろ。」

カイルはジューダスに突き飛ばされる格好でジューダスから離れた。

「なんだよ…久しぶりの再会だっていうのに……。」

カイルが子供のように頬をふくらませながら言う。

「お前が能天気過ぎるだけだ…大体お前は二度と会うことはなかったはずだぞ!!」

「え〜っと、なんか目の前に突然人が現れて……それから……。」
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