Tales of Colloseum
□ (外伝) A crow
3ページ/6ページ
「あ、すみません!大丈夫ですか?」
「痛たた…大丈夫です。こちらこそすみません。見慣れない光景だったので…」
俺にぶつかった人は、12〜13歳位の髪をポニーテールにした女の子だった。
「俺こそ他所見してて…怪我…ない?」
「はい。大丈夫です。それより、クレ……
赤いマントとはちまきをまいた人を見かけませんでしたか?」
「いや。見てないよ。」
「そうですか…」
「(仲間とはぐれたのかな?)あの…俺でよかったら、一緒に探すよ。」
「本当ですか。ありがとうございます。」
「俺はスタン・エルロン。君は?」
「藤林すずと申します。」
「じゃあすず。行こうか。」
「はい。」
それから、しばらくすずと話しながら探した。しかしなかなか見つからないので中庭で少し休憩することにした。
そこで、すずと今まで自分のしてきた旅を語り合った。そして俺も知らず知らずの内、
自分の旅のことを話していた。
ミクトランのこと・ディムロスのこと・
…そして、親友…リオン・マグナスのことも
……