ショート.

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室内なのに花が咲き誇った部屋の真ん中には天蓋がついたベットがひとつ。


そのベットには一人の少女とも見える女性が眠っている。

そして、そのベットの脇には白い髪白い服の優男が彼女を見ながら微笑んでいた。




『・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・ベ・・・・ル・・・・・っ・・・・・・・・
ベル・・・・・・・っ・・・・・・・・』


「あぁ〜、まだ忘れられてないんだ
ベルフェゴールクンの事」







「白蘭さん、そろそろ仕事してください」


「あ、正チャン」


正「“あ、正チャン”じゃないですよ、まったく。
・・・・・彼女はまだ起きないんですね・・・・・・・・・」



正ちゃんと呼ばれた男は白い男――――・・・・・・

白蘭に問いかけるが目はベッドで寝ている女性を映している




白「まっ、彼女が起きるのは昔の王子様を忘れない限り無理だしね♪
早く忘れちゃえばいいのにね〜
あんな悪魔の事は♪」


『・・・・ッ・・・・・ベ・・・・ルゥ・・・・・・・・』



───────────
─────────
───────



チェ「白蘭様、ボンゴレより電話がかかってきてます。」


白「なんだって?」


チェ「今すぐ雪の守護者を解放しボンゴレに引き渡せ、との事です。」


白「何を言ってるんだろうね、綱吉クンは。
そんなの無理に決まってるのにね、正チャン??」


正「僕に聞かないでくださいよ・・・・・・」


白「ボンゴレなんかにはもったいないもの、この雪の華――天華は。
ってことで、ボンゴレには無理、って伝えておいてくれる、正チャン?」


正「・・・・わかりました
その代わり仕事してくださいね。」


白「はいはい、わかってるって。」






『ベル・・・・・・・・・・・
ベ・・・・る・・・・・・・・・・・』


白「彼のことは早く忘れちゃいなよ
君には僕が居るんだから♪」



白蘭は彼女の閉じられた目から流れる涙を、指の腹で拭い

そしてそのまま彼女の頬を撫でながら



白「・・・・・誰にも渡さないよボクらの天華........」




そう言うと白蘭は部屋から出て行った。





 バタン


白「・・・・・・・・ね、君の弟はそんなに魅力的なのかな?
ジルクン??」


ジ「しぇしぇしぇ、それを俺に聞くのは間違いだぜ白蘭様」


白「そういえばジルクン、彼に殺されかけたんだったね
で、わざわざここまで何しに来たのかな?」


ジ「おっと、忘れてたぜ。
入江が白蘭様の事探してたぜ?
ボンゴレの奴が来てるとか何とか言ってたから、急いだほうがいーんじゃねぇの??」


白「そっか。
じゃあ、待たせるわけにもいかないね♪」




白「これで正式にあの子をミルフィオーレの者にできるんだから♪」







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