ショート.

□あくまで理想なんだけど
1ページ/1ページ




「・・・・あの、スクアーロ・・・」


「何も見てねぇことにしとけ。
いずれ慣れる」


「いや、でも・・・さ・・・・・・」


 姉ちゃん呼んで来る様に言われたんだけど



「・・・はぁぁ・・・・・
そこのバカップル!!てめぇらいい加減TPOを覚えやがれぇ!!!」



「るっせーよスクアーロ」


『本当だよ、TPOくらい知ってるよ』


「だったら此処でいちゃつくの止めやがれ!!」


『なんでよ、いいじゃんここ、家みたいなもんだし』


「女いないからってひがんでんじゃねーよ」



夏休みの期間を利用して訪れたイタリア。

リボーンに姉ちゃんを呼んで来いと投げられた先はヴァリアーのアジト

事情を聞いていたらしいスクアーロに連れてきてもらって、おそらく姉ちゃんが居るだろう、という談話室に来たんだけども・・・

・・・確かに、姉ちゃんが居たことには居たんだけど・・・

砂糖を吐きたくなるようなあっまぁぁぁぁい雰囲気を纏って、ハートを乱舞させてる通称、小悪魔コンビ。

もといい、うちの姉ちゃんとその恋人。

冷房を入れてるからって、この暑っい時期にべったりくっついてきゃっきゃしてるのは正直見ててウザイ。


なにこれ、独身の人への当てつけ!?


さっきまで諦めた風にため息付いてたスクアーロに噛み付いていき、青筋を浮かばせるくらいに自分達のペースに巻き込んでいくこのコンビ。

気まぐれで、マイペースで、人をからかうのが好きな二人。

似てるんだよなぁ・・・・雰囲気とかも、本当。


しかも、姉ちゃんはこの人と居る時のみ "女の子"に見えるんだよね・・・

普段は女の子っていうより女の人、女性って感じなんだけど。



『で、綱吉はどうしたの?
なんか用?』


「あ、リボーンが呼んでこいって・・・」


『え゛ー・・・
はぁ〜・・・・ちょっと行って来るね』


「いってらっしゃい」



チュッというかわいらしい音を響かせ、離れる二人はすごく様になってる。



くまで理想なんだけど
title JUKE BOX.




(この二人の関係ってすごく綺麗で、強くて、素敵な物だと思う)

(俺に彼女が出来たとき、この二人みたいになれたらな・・・・なんて。)


 
 
 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ