ショート.

□ツッコミ拒否宣言
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「ふふんふーん♪
ふふふ〜んふーん♪」


私の大好物で、骸様の大好物であるチョコレートが激安で買えた為、私はかなりご機嫌で黒曜ランドに帰ってきた。
鼻歌を歌って、子供のようにスキップしだしちゃうくらい、上機嫌。


「骸様っ!
ただいま帰り…まし……た………」

「おや、お帰りなさい。
今日は機嫌がいいみたいですね」

「骸様…」

「はい?」


開けた扉の奥に居たのは、変わった髪形の六道骸様。
それは間違いないのだけど…


「服を着ろ!」

「断る!」


骸様は、なぜか上半身裸だった。
テンションがだだ下がり。


「なに勢いに任せて、ちょっとかっこよく言ってみちゃってんですか?!
そんな服装で言われても全然かっこよくないですからね!」

「でも見てくださいよ、この肉体美!
そしてこの僕の整った顔!」

「骸様正直言ってうぜえっすよ!」


確かに、程よく引き締まった骸様の体は綺麗だし、顔も整っててかっこいいけども。
それを自分で言っちゃうとなぁ…
痛い、というか…うざい、というか…


「なんでこんな寒いときにちゃんと洋服着てないんですか!風邪引きますよ!!
つーか、露出狂ですか!?」

「なに言ってるんですか、暑いでしょう、今日は。
それと、これが露出狂だったら沢田綱吉はどうなるんですか。
パンツ1枚で道を歩いてるんですよ」

「あの人はまた別でしょ!
そっちこそ何つー人を話題に持ち出すんですか!」


ん、もう!
本当この人めんどくさい!
口を尖らせながら、骸様のクローゼットを開けて白いシャツを取り出し、骸様に向かって投げると彼はあからさまに顔を歪めた。
そんな彼に私の眉間にも皺が寄った。


「…まじで着て下さい、目のやり場にも困るんで。」

「おや、そういう意味だったんですか?
クフフ、僕としたことが君が照れてると気づかず…」

「照れてないです、ただ単に貴方の傷が痛々しくて見てられないんです」

「クフ、わかりました、そういうことにしておきましょう。
ところで、そのビニール袋に入っているチョコレートは食べてもいいんですよね?」

「…えぇ、どうぞ食べちゃってください」




本日より、私は、ツッコミを放棄します!!!




Thankyou! 雲の空耳と独り言+α


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