ショート.
□夢見がちサンシャイン
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「突然ごm…」
『どうやったら雲雀さんにLOVEを向けて貰えるんですか!10代目!!』
「え〜…」
あぁ、雲雀さん、どうして貴方はそんなにかっこいいのですか。
戦闘時のまるで新しい玩具を与えられた子供の様な、キラキラとした黒曜石の瞳も、
並盛をまるで、自分の私有地の様に部下に見張らせる、その行動力も、
六道骸を見つけると執務を放り出して喧嘩を吹っかける、そのライバルお心も。
全て好いて、いえ…愛しております……!
雲雀さんを中学時代から知る10代目なら、なにか素晴らしいアイデアがあると思うのです!
「色気作戦なんてどーだ?」
奥の部屋から現れた10代目の元家庭教師、リボーンさんは素敵な紳士です!
『実行済みなのですが…眉ひとつ動かしませんでした……』
もっとこう、[身体冷えるよ(スーツを肩に掛けながら)]とか
[その格好で僕以外の奴に会いに行くな(抱きしめながら)]とか期待してたのですがっ…!
「んじゃ、メシで懐を掴むのはどうだ?」
『お茶くみ以外で台所に立つの、止められてるんです…草壁さんから。』
小学生の調理実習で一人味見係だったと言ったら、自宅・アジト関係なく台所に立つのを禁止されました。
…なぜでしょうか……
「贈り物はどうだ?」
『なにを贈ればいいか悩み、1日が終わるのです……』
ネクタイは、雲雀さんに合うのが見つからず、着流しは雲雀さんの背丈が分からず……
万年筆もいいかと思いましたが、雲雀さんは万年筆はあまりお使いになられないし…
「んじゃ、直球でいくしかねーな。」
「ねぇ、なに人の秘書を勝手に使ってるの」
「あ、雲雀さん…」
ツカツカと革靴を鳴らしてこちらに近づくと、わたしの首ねっこを掴んだのはマイディステニー雲雀さん。
「仕事溜まってるのに、なにこんなところ油売ってるの」
『…え……私、今日の分の仕事全部終わらせてますけど……』
「いいから帰るよ」
そのまま私はひきずられる。
…も、もしかして嫉妬でございますか、雲雀様っ…!
それでこの後、誰も居ない廊下で[君はずっと僕だけの傍にいればいいんだよ]って抱きしめられるんですね!
キャー!雲雀さん、大胆っ!!
夢見がちサンシャイン
Title ロメア
「あ、匣渡せなかった」
「後日、雲雀経由で渡しとけ。」