REBORN!

□標的7
1ページ/1ページ



「姉ちゃん!!」


慌ただしく、ノックもせずに部屋のドアを開けた弟に、ベッドに寝転んでいた身体を起こした。
雰囲気といい、表情といい、綱吉の奴怒ってる。


『…なに?』

「なんでビアンキやランボが学校来るの止めてくれなかったんだよ!!」

『ビアンキ達も学校行ったんだ?どうりで静かだと…』

「聞いてんのかよ!」


そう言われてもなあ…


『あたし昼前から外出てて、15分くらい前に帰って来たばっかりなんだよね〜
本当かどうか怪しむんならビアンキに聴いてごらん』

「…出かけてたって……なんで今日なんだよ…」

『ちょーどよかったから』


人が一カ所に集まって減るし、もし返り血付いてても人目が少ないからごまかせそうだし。
夜、本当に人が少ないときにやればいい話だけど、それだと皆身構えてるから。
正直、フイを付いたほうが楽なんだよね。


『ほら、用が済んだら出てって出てって。』


全く、綱吉ってば面倒な性格してるよね。
あたしはキミの為に仕事してきたってのに。
こういう仕打ち受けるとイタリア帰りたくなるよ。


───────────
─────────
───────


「ツナが八つ当たりしに来たろ?」

『来た来た。
綱吉の為に掃除行って来たのに嫌になるよ』


夜、シンプルな黒いスーツに身体を包み、窓から出てこうとしたあたしの背にリボーンが声をかけてきた。
草木も眠る丑三つ時、赤ん坊は眠る時間じゃないのかな?


「姉弟といえど女に当たるとは…教育が必要だな」

『ていうかあたしに被害が来ないようにやってよ。
んじゃ後よろしく』




[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ