REBORN!
□標的7
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「姉ちゃん!!」
慌ただしく、ノックもせずに部屋のドアを開けた弟に、ベッドに寝転んでいた身体を起こした。
雰囲気といい、表情といい、綱吉の奴怒ってる。
『…なに?』
「なんでビアンキやランボが学校来るの止めてくれなかったんだよ!!」
『ビアンキ達も学校行ったんだ?どうりで静かだと…』
「聞いてんのかよ!」
そう言われてもなあ…
『あたし昼前から外出てて、15分くらい前に帰って来たばっかりなんだよね〜
本当かどうか怪しむんならビアンキに聴いてごらん』
「…出かけてたって……なんで今日なんだよ…」
『ちょーどよかったから』
人が一カ所に集まって減るし、もし返り血付いてても人目が少ないからごまかせそうだし。
夜、本当に人が少ないときにやればいい話だけど、それだと皆身構えてるから。
正直、フイを付いたほうが楽なんだよね。
『ほら、用が済んだら出てって出てって。』
全く、綱吉ってば面倒な性格してるよね。
あたしはキミの為に仕事してきたってのに。
こういう仕打ち受けるとイタリア帰りたくなるよ。
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「ツナが八つ当たりしに来たろ?」
『来た来た。
綱吉の為に掃除行って来たのに嫌になるよ』
夜、シンプルな黒いスーツに身体を包み、窓から出てこうとしたあたしの背にリボーンが声をかけてきた。
草木も眠る丑三つ時、赤ん坊は眠る時間じゃないのかな?
「姉弟といえど女に当たるとは…教育が必要だな」
『ていうかあたしに被害が来ないようにやってよ。
んじゃ後よろしく』