『んー…これ、そろそろ正ちゃん寝返りそうじゃないですか?』

「確かにあのメローネ基地をそんなに早く進んでいくっていうことは、裏で正チャンが何かしてる可能性高いね」

『通信つなぎます?』

「ホログラムでお願い。
ついでにイタリアのジルクンのところにも」

『あいつ絶対くたばってますよね』


Q.水瓜主が【三浦ハル】として転生してた場合



「正チャン、ボク相手には結構用心してたみたいだけど、捺未チャン相手には同郷相手なのもあっただろうけど、かなり気を抜いてたデショ?
ボクがかわいい右腕に盗聴器くっつけてるとかは考えなかったの?」

「なっ!?彼女に何をしたんだ!?」

「まったく正チャンは酷いなー何もしてないってばー」


ミルフィオーレの総大将、白蘭はとても辛気臭い笑い方をする。
正一君が「嘘だ」と連呼するのをを見て、白蘭はさらに笑う。
この場には場違いな楽しそうなような笑い声がその場を支配していた。
そして横に手を伸ばした白蘭の手のひらに、ポンと白とピンク色の綺麗な腕時計が現れ、それを見た正一君が「それは彼女の…!!」とホログラムだとわかっていながら怪しく笑い続ける白蘭に掴みかかった。


「これね、ボクが大学の卒業祝いに捺未ちゃんにあげた簡易通信機なんだよねー
これを使って、捺未チャンが自分から正チャンの行動を怪しい言動集として随一ボクに教えていてくれただけだよ」

「そんな……馬鹿な……」

「ほーんと正チャンはバカだねぇ
正チャンが一方的に恋敵だと認定してたジルくんは捺未チャンがボクに傾倒してるから、ってお姫サマにするの諦めてたのにね?
プラトニックな関係のままだったのにここまで情報搾り取れるとは、って彼女さっき言ってたよ♪」


崩れ落ちる正一君を支えたスパナは「だから彼女はやめておけと言っただろ」と呆れていた。
「彼女がスパイだったなんて」という正一君の嘆きは「女スパイにハメられたヤツは皆そう言うぞ」とリボーンに切り捨てられた。
白蘭を倒す為にイタリアに居る捺未さんに協力を要請しよう、と話していた正一君を見ていただけに、床に手と膝をつく正一君の姿がとても痛々しく見える。
そんな正一君に何を思ったのか白蘭も苦笑いを浮かべていたていた。


「そんなに気にすることじゃないって正チャン。
捺未チャンほど腕の立つスパイは居ないし、アイリスチャンと同じかそれ以上に男の心を掴むのうまいんだから、初心な正チャンが引っ掛かったのも無理はないって!」


「それ貶してません?」という落ち着いた女性の声。
正一君がその声に大げさな反応を示したから、「今のが"捺未"ってヤツか?」とリボーンが聞いた。
喉の奥から絞り出すような声で頷いた正一君の声に答えるように、白蘭の横に一人の女の人の姿が映し出された。


『正ちゃんひさしぶりー
ついでにボンゴレ10代目も久しぶりー早くくたばってよ並盛の恥晒し』

「テメー何言ってんだクソアマ!」

「ご、獄寺くん!っていうか誰ー!?」

「捺未チャンも並盛の出身なんだけど、綱吉クンが中学時代パンイチで走り回ってたせいで並盛の評判が下がっちゃって高校生活ボッチだったんだってさ!」

『白蘭さま黙って』



A.白蘭の右腕やってる




綱吉およびボンゴレとはかかわらずに生活をして、高校に進学したけれど風評被害が酷かったので外国の学校に転校したところ白蘭と出会って今に至っております。
右腕と言う名の悪友。白蘭が絶対の信頼を置いている部下でもある。










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