エヴァ文A

□援護と応援
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初号機とアスカを乗せたまま使徒に乗っ取られてしまった3号機が戦闘中だと聞き、マリを乗せた2号機は2機が闘っている場所へ向かった。
その間もブツブツ文句言いっぱなしの2号機をマリは宥める。
「まったく…アスカ以外の人間を乗せなきゃならないなんて…」
「まぁまぁ、3号機に乗ってるパイロットの子を助けたいんでしょ?」
「当たり前でしょ!そうじゃなきゃあんたなんか乗せてないよ!」
「あと初号機とワンコくんも助けなきゃね」
「あいつらは…ついでだよ」
「ほら、前前」
「ハッ…いたっ!!」
前方に対峙している初号機と3号機の姿を発見した2号機はすぐさま持ってきたガトリングガンで3号機を撃った。
横からの不意打ちに反応できなかった3号機はまともにその銃撃を受け、よろめきながら後退る。
「2号機…?」
「なぜ2号機がここにいるんだ?アスカは今3号機に乗ってるはず…」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょうが!援護してやってんだから早く!!」
「う…うん!」
「ありがとう、助かる!」
初号機は高くジャンプし3号機との距離を一気に詰めると3号機のA.T.フィールドに手を掛け、素手でそれを左右に引き裂こうとする。
…が、それができず初号機は後方へ弾き飛ばされてしまった。
「「うわあぁぁっ!!」」

「…って、何やってんの!!」
「あっちゃー…援護に来てもダメだったねぇ」
「初号機に頼った私がバカだった…」
「しょうがない、いっちょやるか!」
「こうなったらあんたの腕を信じるしかない…か」
背中から地面に落ちる初号機を尻目に、2号機はガトリングガンを構え直した。
それに合わせて3号機も向きを変え、今度は2号機と対峙した。

…が、次の瞬間空から降ってきた赤い槍が3号機の体を貫き、一瞬にして動かなくなった。
「なっ!?アスカぁぁぁっ!!」
「おわっ!?いきなり何…?」
「あっ、プラグは外しているみたいだからとりあえずアスカは無事…か。っていうかあの槍…もしかしなくても、あいつか…」
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