スマブラ文

□ぎゅうっ
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現在トキ、トゥーン、メタナイト、カービィの2人と2体は一緒に選手控え室へ向かっている最中である。
しかし向かう場所が同じであってもメタナイトとカービィはこの後の試合に参加するため、トキはその前の試合に参加しているトワに用があるため、トゥーンは誰に用があるわけではないがトキについてきた…と、目的はそれぞれ違う。

…と、そんな2人と2体に近づく影があった。
その影はトキ達の姿を確認すると電光石火のスピードで接近し、いきなりトキの胸元目掛けて飛び込んできた。

「ピカっ!」
「うわぁっ!?」

影の正体はピカチュウだった。
トキは自分の服にしがみつくピカチュウを落とさないようしっかりと抱き抱える。
「もう…びっくりさせるなよピカチュウ!」
「ピカ」
「…まったく…」
トキを驚かせた事に対しまったく悪びれる様子も見せず、スリスリとすり寄ってくるピカチュウにトキは怒る気が失せてしまい苦笑を浮かべる。

「ピカ君嬉しそう〜」
「ピカピカ!」
「いいなぁピカチュウ…トキ兄オイラも!」
「はいはい、仕方ないなぁ」
「僕もー!」
「はいはい…って、これじゃ歩けないって!」
更にトゥーンとカービィに左右から抱きつかれ、トキは歩く事ができなくなってしまう。
メタナイトは仮面の下で苦笑を浮かべながらその様子を見上げていた。
「貴殿は相変わらず人気者だな」
「ハハ…まぁ嬉しいっちゃあ嬉しいんですけどね」
「…む?」
「どうしました?」
「トキ殿、向こうにいるのはトワ殿ではないか?貴殿は彼に用があるのだろう?」
「ほんとだ、試合ちょうど終わったとこだったんだ!…って言っても、これじゃ歩けないです…」
「…だろうな。私が呼んできてやろう」
「すみません。お願いします」
メタナイトは羽を広げトワがいるほうへと飛んでいく。

間もなくしてメタナイトが戻ってくる。
その後からトワと、トワと一緒にいたと思われるアイクとマルスが続いて走ってきた。
「トワ、試合お疲れ!マルスとアイクも一緒か」
「ようトキ!…って何だぁその状態?」
「フフ、人気者だねトキは」
「メタナイトさんにも同じ事言われたよ」
「あっトワ兄だー!」
「よし!トゥーンこっち来い!」
「うんっ!」
トゥーンはトキから離れ今度はトワに抱きついた。
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