スマブラ文

□おかずを決めよう!
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「…う〜ん…」
「おーい、トキー!」
「…うん?」
トキは今、台所で険しい顔をしながらある物とにらめっこしている。
そんなところに、トキを捜していたマルスがやってくる。

「あっいたいたトキ!…って、どうしたの?そんな険しい顔して」
「うん?」
見るとトキの目の前には豚肉やじゃがいも、人参などいろいろな食材が机の上に並んでいる。
「あー…もしかしてそれ、夕飯のおかずに使う食材?」
「うん」
「で、何でそんなに険しい顔してるの?」
「うん」
「…あのさ、トキ…」
「うん」
「……」
声を掛けても自分のほうを見向きもせず適当に相槌を打つだけのトキに対してイラッとしたマルスは…
「……ちゃんと聞いてるのかい!?」
「うん…ってわあぁぁっ!?」
トキの右側に歩み寄ると右手で顎を持ち上げ、無理矢理自分のほうを向かせた。
しかもなぜかお互いの顔の距離が異常に近い。

トキは驚いたものの、目と鼻の先にあるマルスの顔を睨み付ける。
「びっくりした…いきなり何するんだよ?」
「君がこっち向かないからだろ?」
「と、とにかく放せよ…だいたい何の用だよ?」
「いや、別に大した用事じゃないけ…どぉっ!?」
「えっ!?俺何もしてないぞ?」
いきなり後ろから誰かに肩を掴まれたマルスの体は後ろへと引っ張られる。
バランスを崩しよろけつつも転倒はなんとか免れ、体勢を立て直したマルスはその人物を睨み付けた。
「何するんだっ!?いきなり危ないじゃないか!!」
「あんた、今何をしようとした?」
「アイク…」
「トキが悪いんだよ…って、君には関係ないだろう?」
「トキに手を出すのは俺が許さん」
その人物…アイクも負けじとマルスを睨み返す。
会って早々今にもケンカし始めてしまいそうな雰囲気になる2人に、トキは1歩後退る。
彼には睨み合う2人の間に火花が散っているように見えたとか見えなかったとか…。
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