小説

□Vampire Friend@
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ここに微かに血の香りを含む冷めた紅茶が2つ置いてある

一つは姉レミリア・スカーレットの紅茶
一つは妹フランドール・スカーレットの紅茶

彼女達はこの館の主である紅(スカーレット)郷の娘である

大人しい性格の持ち主である姉のレミリアはは客間で静かに本のページをめくっている

好奇心旺盛な性格を持つ妹のフランは客間で退屈そうにソファーに座っている

「お姉様…」
「何?」
「私もう飽きた〜」

既に30分近く…
二人はこの客間に待たされている

レミリアは大人しく本を読んでいた
しかしフランはただ退屈していた

「もう少しだから…我慢なさい」

その言葉も何回フランに聞かせただろうか?

レミリアも大人しく本を読んでいる反面内心退屈していた

だからといって客間で大人しく待てという紅郷の言葉を無視する訳にもいかない

フランは膨れながら文句を垂れ流し…
退屈だから遊んでくれと言っているのだ

別にフランと遊ぶ事が嫌な訳では無い
むしろ退屈な時間を有意義に過ごせる

ただ部屋の中で遊ぼうものなら飾ってある絵画、食器の皿、さらには薄暗く部屋を灯しているシャンデリアまでもが粉々になるだろう

そうなるとお父様が怖いのだ…

だからレミリアは大人しく本を読んでいる事にした

そしてフランはただ退屈をしているだけだった
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