※会話文
「つくづく、思うんだけどさ」
「あ? なんだよ」
「どうしてぼくと零崎は、鏡なんだろうね」
「どうした欠陥製品。暑さで頭がやられたか?」
「うるさい。ちょっと疑問に思っただけだよ」
「ふーん」
「………」
「………」
「………ねぇ」
「あ?」
「零崎は気にならないわけ? どうしてぼくらが鏡なのか」
「ならねぇよ別に。そんなもん考えてどうすんだ? その問いの答えを見付けて、それからオレとお前の関係は変わるのか?」
「そりゃ…変わらないと思うけどさ」
「だろ? じゃあいいじゃねぇか。オレとお前は鏡同士。切っても切れない何かで繋がる、己同士。そして決して捨てることなんて出来ない愛した人物…これはずっと変わらないことなんだよ」
「零崎…」
「お前が何に不安になってんのかは知らねぇよ。つーか分かりたくもないね。けどよぉ…そんな不安なんか、オレのエロテクでぶっ飛ばしてやれるぜ?」
「……変態」
「かはは、変態で結構だぜ。…で、どうする?」
「………抱いてよ」
「りょーかい」
――――
ガラスの裏の恋
ナイトメア/シアン