04/16の日記
18:59
『アイアンクロー』後編
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プロレス界の“呪われた兄弟”とも言われるフォン・エリック兄弟の実話をベースした物語。
自分はエリック兄弟の試合は年代的に少ししか観た事はないがプロレスファンにとっては有名過ぎるエピソードなので当然知っていた。
映画の物語ではフォン・エリック家は5人兄弟となっているが実際は6人兄弟で末弟のクリスも実は自殺している。
実際は映画の物語よりも遥かに衝撃的であるのが凄い。
自分はケビンの上に幼い頃に亡くなったジャック・ジュニアがいたのはこの映画で知った。
プロスポーツを題材にしているだけでプロレスを知らなくても観れる物語である。
自分が印象深かったのは後半、4男ケリーがのどかな昼間に小舟に乗って川をゆっくり渡って行くと岸辺でデビッドとマイクが仲良くしていて彼を出迎えてくれる場面。
長男のジャック・ジュニアもいて「君がジャック・ジュニアかい?」と長男であるが子供のジュニアを抱き上げて兄弟で抱擁し合うこの場面が切なく美しかった。
そしてラストに唯一生き残ったケビンが自分の息子達が遊んでいる様子を見て涙する場面。
自分にも兄弟がいたのに今は1人になってしまった。
そんな父親に息子達が「僕たちパパの兄弟になるよ」と無邪気に言葉を掛ける。
そんな家族の温かい場面を観て目頭が熱くなった。
自分も今一度、当たり前の様に近くにいる家族や兄弟に感謝しようと思った。
この映画は誤解されがちだがプロレス映画ではなく家族愛や兄弟愛をテーマしたものである。
余談
フォン・エリック兄弟は父フリッツが怪奇系だったにも関わらず息子達は皆スマートで美しい。
通常、実話ベースの映像作品はその本人よりも演じる俳優の見た目が良いのは当然だが、フォン・エリック兄弟はあまりに美しいので俳優陣も越えられない壁であったか?
出番は少ないがアーロン・ディーン・アイゼンバーグが演じたリック・フレアーが見事。
テレビインタビューで「最も過酷なスポーツと呼ばれるプロレスでチャンピオンになったオレは最強だ。掛かってこい!」とパフォーマンスする場面はカッコいい。
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