〜Be With You〜
□第伍章【発覚篇】
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〜第弐拾弐話〜 序
『おいおい…嘘だろ…』
とある料亭の屋根裏から抜け出した山崎は、静かにそう呟いた。
〜Be With You〜
第伍章*発覚篇
料亭で会合を開いているのは、攘夷浪士組織の一つである蒼月党。
彼は随分前から、この攘夷党の調査を任務の一部として随行していた。
──今日は殆んど収穫は無かったが…まさかこんな事が分かるとは
──とにかくまずは、局長らに報らせるべきか…
そして収穫した事を報告すべく、夜道を屯所へと急いだ。
─屯所─
局長室に居るのは部屋の主である近藤、まだ書類作成をしていた土方、眠っているところを起こされた沖田、そして戻ってきた山崎の四人。
山崎からの報告を受けた近藤らは、信じられない、とでも言うような顔になる。
「山崎…それは本当に事実なんですかィ?」
初めは眠いだの何だの言っていた沖田だが、今は真剣な面持ちだ。
『俺も初めは信じられなかったんですが…
とにかくこれを聞いて頂ければ分かりますよ』
山崎はそう言って、懐から小さなボイスレコーダーを取り出し再生した。
『…恐らく間違い無いでしょう。
そうすれば…あくまでも予想にしかなりませんが、あの事件の発生理由の一つにはなるので』
「この事は…
アイツには教えるのか?」
紫煙を吐き出しながら土方は尋ねる。
『はい、俺は教えるべきだと思います。
…局長や隊長はどうお考えで?』
山崎がそう尋ねると、近藤も沖田も彼に同意した。
「自身に大きく関わる事だからな、衝撃は受けるかも知れんが教えてやった方が良いだろう。
トシもそれで構わないな?」
「…ああ、構わねェ」
土方も頷いて同意する。
「それじゃあ皆、明日夕飯を食べ終わったらまたここに集まってくれ。
早く話すに越した事は無いからな。
総悟はアイツにここに来るよう、明日の朝にでも言っといてくれ」
「了解しやした」
そして彼らは、各々自室に戻っていった…
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