幸せのカタチ
□第三話
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良いのか悪いのか分からないタイミングで現れたジャッカル。
悪い、悪いと思うが止められない。
「君、この子の先輩?」
「あっああ」
「そう・・・・・一体どういう教育してるわけ?ああ???確かにぶつかったよ?ぶつかったけどさ?こっちは超急いでんのよ!!今後がかかっての!!わかる???」
「は?ちょ」
「なのにさ、技とぶつかっての?あ、コイツテニス部狙いかもしんねー?ってか?ふ・ざ・け・ん・な?こっちは再三謝ってるってのにさ、このクソワカメは一度たりとも謝罪してないにもかかわらず、行為にぶつかってると冤罪かけてきたんですけど!!!!!」
「!!」
「いい加減キレそうなんですが、コイツぼこってもいいですか!?」
「ちょっ、待って!!落ち着け!!」
「これが落ち着いてられるか!!ふざけんなよ、どいつもこいつも、待て待て待て待て!!誰が待つかこの野郎!!!!!!!」
「キレてる・・・」
「そこのワカメ」
「誰がワカメだ!!」
「お前だ!」
「なっ!!」
「詫びいれろ!!いますぐに、出ないと!!」
「は?なんだよ?」
「泣かす!」
「やれるもんならやって」
「後悔すんなよ」
そのまま思いっきり髪を掴んで思いっきり唇を重ねた。
深く深く深く。
逃げられないように。
後ろで鞄の落ちる音がしたが知ったことじゃない。
最大限の持てるテク使ってやる。
どちらとも言えない唾液。
ゴクッと飲む音。