恋 〜消えない罪〜
□第五話
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予想していた事とは言え、ちょっぴり淡い期待を持っていたのも事実で、それが駄目だった時はやっぱり残念なものだ。
掲示板に張り出されたクラス表、そこにはハッキリと私と仁王の名前が別々のクラスの所に書かれてあった。
まだ隣同士なだけ良い方なのかな?
そっと隣を見ると・・・・うわっ、超不服そうな顔してる・・・。
「きょっ、兄弟だから仕方ないよ」
「・・・・」
「隣同士だし、ね?体育とかは一緒になるかもだよ?」
「・・・・・休み時間に覗きに行く」
「アハハ、うん、待ってる。僕も行くよ」
何とかそれで納得してくれたかな?
ホッとしてもう一度自分のクラス表に目を向ければ同じクラスになんと幸村と真田の名前を見つけた。
嘘っ!?普通に凄く嬉しいんだけど!
仁王のクラスには柳と丸井、それにジャッカルと柳生までいるし、超豪華!?
仁王と同じクラスになれなかったのは残念だけど、このメンバーと一緒なのはある意味超大当たりな気がする。
「熱があるんじゃから無理はいかんからな」
「わかってる」
「帰りに迎えに行くから」
「うん」
ポンッと頭を撫でられ微笑んだ仁王の顔は何度見てもドキッとする程カッコイイから思わず赤面してしまいそうになるのを必死で誤魔化す。
そうして、名残惜しいけど仁王と別れて今日から自分のクラスになる教室へと入った。
しかし、いざ教室に入ったはいいけど、これからどうしよう。