恋 〜消えない罪〜

□第六話
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 熱で火照るその身体をそっと気遣い支えて玄関のドアを開ける。

 肩を貸して近づいた優仁の顔は熱のせいかほんのり赤い。

 呼吸も乱れていて、こんな時に不謹慎かもしれないがドキドキする。


 「大丈夫か?」

 「うん、平気・・・・ごめんね雅治」

 「もういいって、それより早くベットに行こう」

 「うん」


 寝室の中に入り手を貸してベットに座らせる。


 「優仁、上着脱ぎぃ」

 「うん」


 上着を受け取りハンガーにかける、タンスの引き出しから出したのは優仁が毎日綺麗に洗濯しているパジャマ。

 家事は俺も手伝うって言うのに意外に頑固な優仁は幾ら言っても譲らない。

 優仁のパジャマを渡そうと振り返れば、ベットの上でシャツを脱いでいる姿が目に入り思わず視線を逸らす。



 (ほんと、ヤバイって)


 優仁に気が疲れないように必死に平静を保つ。

 パジャマを差し出すと優仁はそっと微笑んで小さな声でお礼を言ってくる。

 その仕草が堪らなく愛おしい。
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