幸せのカタチU
□第三十話
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「一体さっきのは、どう言う意味なのか説明してくれるかな?」
辿り着いた会議室、その出入り口で私と丸井と仁王は並ばされ現在、超不機嫌な幸村に自問されている。
もう怖いなんてものじゃない。
今の幸村に逆らえる程、私には勇気も度胸もない。
「丸井、質問しているんだ・・・・答えてくれないか?」
「ハイ!!数日前にクラスで苛めにあってる藤原を見かけました!!」
「ちょっ!」
ペロッと吐きやがった!!!
この間は黙ってくれてた事に感謝したのに!
っと言っても、全ては私が仁王にバラした事が原因だし、丸井を責めるのは間違っているかな?
ゆっくりと丸井を見ていた幸村の視線が私へと向く。
さて、どうやって切り抜けよう。
「どう言う事なの優美・・・・・休み時間に会った時に言ってた実行委員になった理由もそれと関係しているのかい?」
「・・・・えっと」
鋭い。
ヤバイなぁ、ドンドン機嫌が悪くなってる。
綺麗な人が怒ると怖いって言うけど本当だよ。
「平気だからさ」
「優美?」
「苛めとか正直受けててもまったくこれっぽっちも気にしてないのよ」
「けどっ」
「痛くも痒くもないのよ、誰に無視されても。それが例え全校生徒相手でも」
「!?」