恋 〜消えない罪〜

□第五話
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 ぶっちゃけるとこの世界に来て学校なんてまともに通っていないし、何より男として学校生活をどう過ごしたらいいのか正直わからない。

 どうやってクラスメート達とコミュニケーションを取ればいいのか・・・。

 取り合えず黒板に書かれた自分の席を確認しようと視線を向ければ、何故か隣の席になる場所に書かれた名前は『幸村』の文字。

 嘘っ!?そんなラッキーでいいの私!?

 なんだからやたら先ほどから女子にチラチラと見られてるけど、どっか変な所があるのかな?

 どっどうしよう、『コイツ、キモッ』とか思われてたら。

 仁王の弟が『キモッ』とか思われてるって言うのはちょっと嫌かもだ。

 なんとかイメージを挽回したい所だけど、どうしたらいいのかサッパリわからない。

 何より、何処がキモイのか怖くて聞けないっていう。

 とりあえず自分的に大丈夫な事を確認してから指定された席に座った。

 ちょうどそのタイミングだった。


 「隣、仁王君でいいのかな?」

 「あっはい!仁王優仁です」

 「フフ、俺は幸村精市だ」

 「よっ宜しく幸村君」

 「こちらこそ宜しくね仁王君」


 話しかけられたんですけど!!!!!!!!!!!!

 ヤバイ、凄い嬉しい!!!

 早くも好感触?

 このまま友達になりたい!


 「同じ小学校から来た子が少なくて心配していたけど、仁王君みたいな子が隣で良かった」

 「それは僕の台詞だよ、幸村君が隣で良かった」

 「そう言ってもらえると嬉しいよ」


 なんか可愛い、超可愛いんだけど!

 ミニ幸村本当に可愛い。

 真っ白、まだ真っ白だよ!

 こんだけ可愛いんだ、そら将来美人にもなるよ、納得。
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