Game

□初
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 同時刻。


 「ゲッ!チェーンメールかよっ!?」

 「マジマジ!?今時そんなの送るヤツいんのかよぃ!?」



 今日で三年が練習に参加するのは最後の日、ココで着替えをしているレギュラー達ともう一緒に練習する事はないのかと思うと切原赤也はしんみりした気持ちになった。

 自分の我侭でなんとか今日まで一緒にプレーできたが明日からは自分が部長になる。

 とても寂しかった、何時も先輩達と喋りながら着替えるせいで最後までユニフォーム姿だったりするのは当たり前だった。
 だけど、今日は居た堪れなく一番に着替えてしまい、それが余計にしんみりする時間を作ってしまう。

 このままでは泣いてしまいそうだと思った時、不意に手にしていたスマフォが震えた。

 開いてみれば怪しげなタイトルに知らないアドレス。

 内容はどう見てもチェーンメール。



 「何て書いてあるんじゃ?」

 「えっと【時計を見ろ】はっ?コレだけ?」



 着替えをしていてそれを聞いていた数人は何気なく部室の中にある時計へと視線を向けた。

 そこにある時計が表示していたのは4:44。
 気味の悪い時間だと誰かが口にした瞬間、部室内は静かになる。



 「えっ?皆さん?」

 「は?あれ?」




 残された柳生比呂士とジャッカル桑原は先程まで隣で着替えていた仲間がいない事に驚愕の顔をする。

 つい数秒前までココにいて話しをしていた。

 一瞬、そう一瞬目を離した瞬間に忽然と姿を消していた。


 To Be Continued
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