幸せのカタチ
□第四話
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どれくらい眠っていたのか身体を起こすと時計を見て驚いた。
正直、こんなに寝たのは久しぶりだった。
どんだけ疲れてんだ自分。
現在の時刻、午後5時。
朝からずっと寝続けている事になる。
「・・・・すげっ」
ベットから降りてキッチンに行くと冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しそのまま口に入れてのむ。
食欲もなくリビングのソファに座りテレビの電源をいけるけど集中できるような番組はない。
ただボーッとしていた。
その時、カランカランとインターホンがなる。
「なんだろ」
ダルイ身体を引きずって出れはモニターに映った人物に驚いた。
時間はまだ部活中のはずなのに。
「なに・・・やってんのよ?」
『アーン?いきなりそれかよ!』
「だっだって、部活は!?」
『あんな電話してきといて出ていられるかボケっ』
要するに心配してきたと?
なにこの可愛い生き物。
どうしよう不覚にも今、嬉しいと思った自分がいる。
そのまま帰させるべきなのに、わざわざ神奈川まで来てくれたと思うとそんなことは出来なくて、大人しく玄関のドアをあけた。
暫くして部屋のドアが開き、跡部が部屋の中に入ってくる。