幸せのカタチ

□第四話
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 「・・・寝起きかよ?」
 
 「そう」
 
 「まさか電話の後ずっと寝てたとか・・・言うなよ?」
 
 「・・・・大正解」
 
 「・・・はぁ・・・で?体調はどうなんだ?」
 
 「あー・・まあ・・・」
 
 「・・・」

 
 そっと抱き寄せられてキスをされる。
 
 最初は触れるだけのキスそれを何度かしているうちにドンドン深くなる。
 
 
 ソファに倒れそのままキスを続ける。

 
 「んっ・・・もう・・平気なのか?」
 
 「・・・・ありがとう」
 
 「そーかよ・・・・」
 
 「んんっ」

 
 本当に駄目な大人だよ私は。
 
 逃げに使っていい男じゃないのはわかっているのだけどね。
 
 跡部の優しさに甘えてしまった。

 
 行為の後、疲れて眠っている跡部の額にそっとキスをしてベットかり降りようとした時だった。
 
 リビングで携帯がなっている音がする。
 
 この音に聞き覚えはない、ということは跡部のかとリビングにいき音の元である携帯を持ってベットへと戻る。


 「景吾」
 
 「・・・・・」
 
 「景吾電話」

 「・・・・ん?」

 
 完璧に寝ている。
 
 家じゃあすぐに起きてしまうと自分は繊細なんだと言っていたのは何処のおぼっさまだ!?
 
 思いっきり寝起きが悪い。
 
 携帯を開いてみれば意外な人物の名前『忍足侑士』と出ていた。
 
 考えてみれば部活は休んだんだよねコイツ?

 
 「もしもし?」
 
 『跡部お前今どこに・・・・っ誰や?』

 
 電話の相手が跡部じゃないと気がつくと声が警戒している。
 
 クールな子供だと思っていたけど、意外にも友人を心配して警戒する反応の早さには驚いた。
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