幸せのカタチ

□第八話
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 遊園地は最近できたというだけあり人が多い、日曜日と言うことも原因の一つだろうがこの人ごみの中を順番待ちしながら乗り物に乗るのかと思うと勘弁してくれと白旗をあげたくなるのは私だけだろうか。

 
 園内のパンフレットを見ながら楽しそうにしている丸井ブン太がなんとも微笑ましい。

 
 さて、グループを観察していて思った事は、やっぱり中原さんは凄いっだった。
 
 常に彼女の周りには男子がいる、彼女から近づいているのかそうでないのかは知らないけど、明らかに丸井達以外の男子は彼女狙いだろう。
 
 一緒に来ている他の女子三人はまさに彼女の引き立てやくとも言える、私もそのうちの一人なのだろうけど。

 
 こんな状況に不満に思わないのかと心配すれば、それは取り越し苦労のようで、三人ともあの男子テニス部と一緒というだけで満足らしい。

 
 入り口から近いアトラクションから回ろうと言う話になり、到着したのがデートなどで王道なお化け屋敷だ。

 
 まだ他のアトラクションに比べれば待ち時間すくなく入れそうでホッとする。

 
 「なんか、ペアで入る決まりなんだってさ!!」

 
 そう言って指差した方へと視線を向ければご丁寧に看板に場内の回り方なんて見出しで説明がかかれてあった。


 おいおい、なんじゃそりゃ!?

 
 ペアと言う言葉に真っ先に反応したのは中原さんだった。

 
 「幸村くぅん、一緒に行こうよ」

 
 ある意味、あの幸村精市にこんな風に声をかけられる彼女は凄いと思う。
 
 私なんて、声をかけろといわれても絶対にマネなんか出来ない。
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