時計の針がもうすぐ8時を指す頃、ミーは予定通り決行をすることにして大広間のソファから立ち上がる。
そしてルッスセンパイと話していた鳴さんに歩み寄った。
「ちょっと鳴さんいいですかー?」
『はい、どうしたんですか?』
「ちょっとついてきてくださいー」
歩いて大広間から出るミーに鳴さんはちゃんとついてきた。
…こういうとこ妙に従順ですよねー。
「今からミーの言う通りにしてほしいんですー。面白いもの見せてあげますからー」
面白いもの、という言葉に鳴さんの瞳がキラリと輝いた。
くいつきいいなー。
『面白いものって?』
「まだ秘密ですー。ミーの言う通りにしたら、いいもの見れますからー」
『何すればいいんですか?』
ミーは鳴さんに小さな紙切れを差し出す。
「8時になったらそこに行ってくださいねー。遅れちゃだめですよー」
頷いた鳴さんを確認して、ミーは準備のために先に例の場所に向かった。