ワンピース私のじゃないしな…。
どうしよう、こんなとこに落とし穴を見つけてしまった。
クローゼットの前で固まっているとノック音が響いて返事をする。
「鳴、あと30分で準備しろ…ってまだ着替えてもないのかよ」
『ツナさん…そういえばなんですけど…私、私服持ってないです……』
ツナさんは眉を寄せた。
「何言ってんの?いっぱいあるの見えてるじゃん」
『え…だってこれ私のじゃなくってもともと入ってたやつですよ』
「……俺、この部屋あげた時一緒にあげたつもりだったんだけど」
『そうなんですか!?』
ツナさんはわかれよと呟いたけど、わかんないよ!
私そんなに厚かましくないよ!
「まぁそんなこといいから、あと30分で準備して。…言っとくけど、気合いいれてお洒落しろよ」
『は?』
「俺ショボい女連れて歩きたくない」
ツナさんは準備できたら広間に来てと言ってさっさと部屋から出て行った。
『なんか…ムカつく…!!』
どうせ私はショボいよ!
…こうなったら、ツナさんを見返してやるんだから…!!