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□見返してやる!
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ちゃんと30分で準備完了。



レッツゴー!と行きたいところだけど。



『……』



ぶっちゃけ、自分が恥ずかしい。



見返してやる!とは思ったけど、でもさ…。



こんな格好は私の柄じゃないと思う。



白いワンピースにカーディガン、メイクだってちゃんとやったし(ちなみに道具はここに拉致られた時私が持ってたカバンに入ってた)、髪もいじって若干ふんわりしてる。



鏡に映る自分はいつもよりは…大人っぽいかな…?ってはてながどうしても付いちゃうし。



つーか、こういう格好で広間に行ったら皆居そうで嫌だ。



雲雀さんは部屋かもしれないけど、今日は雲雀さんも骸さんもリボーンさんもいるし。



…悩んでてもしょうがない。



いいや、行こう。



早くしないと遅れて怒られる。














広間の前で深呼吸してからノブに手をかけた。



カチャリと音をたてて扉が開く。



10cmくらい開いたところで中に声をかけた。



『ツナさーん、準備できましたよ』



「なんで入って来ないんだよ?」



『ちょっと、…皆さんに見られるの恥ずかしいなぁと思って…』



バンッと銃声が聞こえて体から冷や汗が流れた。



銃は私の目の前――開いた扉のすぐそばの壁に撃たれた。



「いいから入ってこい」



リボーンさんの脅しだ。



『へ、へいっ!』



へんな返事しちゃった…!



顔はひきつらせながらも中に入る。



なんだか、視線が痛い。



「…化けたな」



『はぁ?幽霊ですか?』



「…馬鹿だな」



『馬鹿ですけど…』



リボーンさん失礼だ。



「似合ってんな!」



お世辞でも嬉しい、ありがとう山本さん!



「なんかいつもと雰囲気ちげぇな…」



『そんなに変ですか…?』



「変じゃねぇけど…」



「かわいいですよ!鳴!」



『ありがとうございます。それ以上近づかないでください』



「もっと近くで見たいんですよ!…それにしても鳴が綱吉の為にこんなに可愛くなったのかと思うとムカつきますね」



『ツナさんはショボい女連れて歩きたくないそうなんで頑張ったんですけど、残念クオリティです』



ちょっと嫌みを込めてそう言ってみても、ツナさんはさっきから黙ったままだった。



ツナさん、なんか固まってる…?



ツナさんの前に歩み寄って顔を覗き込んでみた。



『ツナさん?』



ツナさんは漸くハッとして、私の腕を掴むと部屋から連れ出す。



後ろからお土産まってるからな!と声が聞こえていってきます!と返事した。



『ツナさん、歩くの速いです!こ、転ぶ…!』



「あ、ごめん」



パッと手を離されてよろめいてしまった。



私ってばだっさいなぁ…。



「行こっか」



そう言って歩きだしたツナさんの横を私は並んで歩きだした。


微かに見えるツナさんの頬があかかったのには、全く気づいていなかった。






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