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□傍に、
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特に会話をかわすこともなくホテルについてしまった。



気まずい。



全部私のせいだけど。



ツナさんは私を部屋まで送ってくれた。



「じゃあ、明日は予定通り朝に二人と合流するよ。時間になったら迎えに来るから」



『はい、わかりました』



訪れる沈黙。



何か言わないといけない。



けど頭の中がぐちゃぐちゃでどうするべきかわからない。



『ツナさん、今日はごめんなさい』



「俺のことは気にしなくていい。けど…鳴は大丈夫なのか?」



『……えっと…』



大丈夫ではないけどツナさんを困らせるだけとわかっていてそうとは言えない。



俯いた私にツナさんはそっと手をのばしてきて頬に触れた。



優しい指先の感触に胸がつまる。



「俺は鳴に何があったのかとか全然知らないけど、そんなに思い詰めてるのは見たくない。話した方が楽になるならいつでも聞くから、話したくなったら言って」



『ツナさん…』



「何を聞いたって、俺は変わらないから安心してよ」



なんでツナさんはこんなに優しいの。



なんでこんなに私の欲しい言葉ばかりくれて、安心させてくれるんだろう。



「じゃあ俺もう行くな」



おやすみと告げてツナさんは背を向ける。



歩き出そうとした時、私はツナさんの服の裾を掴んだ。



振り向いたツナさんは驚いているようだ。



私は裾を掴んだまま口を開く。



『あの、もしよかったら…』



まだ躊躇いはあるけど、それでも。



『今から話きいてくれますか…?』



「…俺があんなこと言ったからって無理に言わなくていいよ」



『そうじゃないんです!
…そうじゃないんです
このまま一人でいたら、変なことまで考えちゃいそうで…
ツナさんの言う通り聞いてもらえたら、楽になるかな…って…
ツナさんが迷惑じゃなければですけど』



だんだん声が萎んでいく



やっぱり迷惑かと前言撤回しようとしたとき頭にポンと手を置かれた



「わかった」






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