05/23の日記

01:45
【SS】雨に、溺れる
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息苦しいと思うことがある。
周りに空気は充満しているはずなのに、口を開いても何かが足りない、と。
いつもそう思っているわけではない。
特定の状況にだけそう感じてしまうのだ。

―――なんで……?


***雨に、溺れる***


「おい、二見。帰るぞ」
「へいへい」

生徒会室には、二人しか残っていなかった。
俺と会長……昌悟だ。
窓の外を見れば、空には黒々とした雲が一面に広がり、今にも降り出しそうな気配を醸し出している。

「あちゃー、怪しげな雲行きデスねー」
「早く行かねーと……ってうわ、降ってきた」

慌てて下駄箱に向かうと、既に雨の勢いは増していた。
ザーという音が校舎内にも響き、一気に空気に土臭さが混じりだす。
昌悟はがさこそと自分のカバンを漁り、動きが止まったかと思えば、一つ大きなため息をこぼした。

「どうしたの、昌悟?」
「傘忘れた……」
「じゃあ、あいあい傘なんていかかでデスか?」

微笑みながら傘を広げると、昌悟は顔をしかめた。

「嫌だ。女子じゃあるまいし」
「じゃあどうするの?」
「……ここで止むの待つ。多分すぐ止むだろ」
「じゃあ、俺も待つよ」
「お前は先帰れよ」
「俺が昌悟を残して帰るわけないでしょうが。わかってて言ってるデショ」

傘を閉じながらそう言うと、昌悟はばつの悪そうな顔をした。

「これから雨の勢いがもっと強くなるっぽいから、今のうちに帰った方がいいよ」
「……」
「今日はこのロミオめに免じて、一緒に傘に入ってくれませんか?ジュリエット」

恭しく言うと、昌悟はまた一つため息をついた。

「……そう呼ぶなって言ってるだろうが」

そう言いながらも、俺の傘の下へと収まってくれた。



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時間切れだから、続きはのちほど

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01:09
そういえば
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スパコミに出たいなーなんて言ったっきりでしたが、スパ込出れませんでした。
申し込みはしたのですが、諸事情でうまく入金できなかったの今回はあきらめました。。。

ちなみに夏コミには申し込んであるので、運がよければ夏に、落ちてたら秋のイベントでクロックの薄い本が出せたらなーと思ってます。
一冊くらい出して、クロックへの想いを成仏させようかと思ってます。

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