Book
□私の人生における二次災害
1ページ/23ページ
今日は私の大好きな『リボーン』の発売日ーっ!!
私は周囲の視線を無視して軽くスキップをしながら本屋に向かって歩いていた。
「………えーっと。」
現在時刻、午後6時。
まだ9月なのに、薄暗い。
さて、人生最大の選択ですっ!!!!
薄気味悪い近道を通るか、
明るい大通りを通るか。
………自分的には早く新刊を手にしたい。
けど、夢小説だったら近道を選んだ主人公は逆ハー狙い主にナイフで刺されてジ・エンド☆…という展開になるはずだ。
……………よしっ!!
近道を通ろう。
ここは三次元だ。
さすがに二次元と三次元混合してるバカはいないでしょ。
そう思って私は路地裏に足を踏み入れた。
路地裏に足を踏み入れて三歩目。
ズプリ。
と背後で音がした。
「………………………え?」
………どうやら自分は刺されたらしい。
身体中に激痛が走る。
せめて自分を刺した人間の顔だけでも見よう、と振り返る、と。
「…………………キャハハハハッ!!!!!やったわぁっ!これでツナたちみぃーんな、姫のモノよ!!!!!!」
………………超厚化粧のバカがいた。
…っていうかツナ!?
ツナはみんなのモノだ!!!!←
そんなアホなことを考えていたら視界が霞み始めた。
………あ、ヤバい。
血、流しすぎたかも。
自分は最強だと思っていた昨日の自分が懐かしい。
リボーンの新刊読みたかった、な………。
………そこで私の意識はブラックアウトした。
_