□間違い探し
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※要注意!
・「ハリー(女の子でリリー似)を心から甘やかすスネイプ先生」ネタ
・女体化?な上にスネイプ先生キャラ崩壊
・セブリリ前提
・会話文メイン

どんとこい!な方のみスクロールプリーズ↓


















「セブルス、君もさぞかし苦労したことだろうね」
「何の話だ、」
「ハリーだよ。……噂には聞いていたが、あれほど似ているとは驚いた。未だに授業中にどきりとしてしまうよ。―――嗚呼、なぜリリーがここにいるんだろう、とね」
「……」
「よほどスリザリンに欲しかったんじゃないのかい?」
「ルーピン。薬を飲んだのならとっとと出ていけ」
「あはは、怖いなあ君は。―――ハリーに向ける優しさの百分の一で良いから、私にも向けてほしいものだよ」

(……優しさ?)
(違う、これは、)



E G O I Z M

__________

「ポッター、今日は君のクィディッチのデビュー戦と聞いたが」
「はい、そうです。あの、ですから先生、早くアップをしに行きたいんですけど……」
「待てポッター。仮令いまここで一分や二分時間を浪費したところで結果は変わるまい」
「……」
「君にこれを差し上げよう」
「これは……?」
「精神の強張りを解きほぐし、身体に眠る本来の力を余さず出し切ることの出来る妙薬だ」
「えっ!」
「せいぜい頑張りたまえ―――そうでなければ、昨日の私の授業のレポートの免除は取り消しになるかも知れんぞ」


Doting Parents
(相変わらず過保護じゃのう、セブルス)
(最新式の箒を与えた貴方に言われたくはありません)

__________


 今なお私の心を捉えて離さない女性(ひと)が、幼い頃の姿のままでそこに居た。
 たっぷりとした朱い髪、透き通るような白さに滲む頬の色、くるくると変わる表情―――瞳だけが、緑色ではない。
 無論、あの緑の瞳の代わりにハシバミの双眸を持つその子が、彼女ではないことは自明なことだ。彼女はもうこの世にはいない。そんなことは解っている。この10年間何度も、―――それこそ擦り切れてしまうほどに確認し、その度に私の眼前へと絶望をもたらしてきた事実だ。

「ポッター」

 名を呼べば、僅かに怯えた表情が私の顔を真っ直ぐに見つめる。彼女がこんな表情(かお)を見せることはなかった。無論、憎い父親の方は言うまでもない。私はなんとも奇妙な心地でその姿を見下ろす。―――奇跡かというほど精巧な生き写しであるというのに、この子は明らかに彼女ではないし、確かに揺るがないこの子自身のアイデンティティーを有している。
「ネクタイが曲がっている。鏡を見て直してきたまえ―――グリフィンドール5点減点」
 瞬間歪んだ表情は、父親のそれによく似ていた。なんと恐ろしいことだろう。私が愛した女性の顔が、私が憎しみぬいた男とそっくりに歪むなんて。
「だが、この薬の調合は大変よく出来ている。よって、グリフィンドールに10点与える」
 拍子抜けしたように目を円くした後、すぐに笑顔になる。その様が―――否、彼女の笑顔をもう一度見たくて、私は何度でもこの子を甘やかしてしまう。



間 違 い 探 し
(そうして我にかえって、何度でも絶望するのだ)


__________
(おまけ)(ver.シリウス)

「君はお母さんにそっくりだ。だけど目だけは―――」
「父の目?」
「そう、ジェームズの」
「シリウスおじさんは父と親友だったんでしょう」
「ああ、たくさん馬鹿なことをしていたよ。そしてその度に、君のお母さんに叱られていた」
「ふふ」
「―――なあ、ハリー。ひとつ頼みがあるんだ」
「なに?」
「もし私が無鉄砲なことを仕出かそうとしていたら、君が止めて欲しいんだ。君のお母さんのように。……私はどうやら昔から、考えなしな所があるらしいからね」
「それ、わたしと一緒」
「君と?」
「えぇ、よくハーマイオニーに怒られます」
「そうか。……じゃあ、君の中身はジェームズに似たんだな」


正 解 探 し
(私と君の父さんは、そっくりだったんだ!)








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