闇の砂時計V

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綱吉の強い言葉に、タルボは満足げに微笑んだ。


その笑みは、こうなることを予期していたようにも見える


「あい、わかった。ではボンゴレリングのVer.アップをしてみるか」


事態が事態だけに時間がない。

タルボが「地下の部屋を貸してくれんか」と尋ねれば、9代目はすぐに頷いた。


「え……この城でできるものなんですか?」


「わしを誰じゃと思っとる。場所など選ぶか」


誰じゃと思っとるって……誰だか知らないんですけど。


そう思いながら、タルボを見つめた。



「その間にお前達はとにかく体を休めることじゃ。それが巡り巡ってリングのためになる」


「え……、は…はあ」


「あぁ、それと雪の生まれ変わり。」


えっ、何ここ妖精でもいんの


「貴様の事だ、たわけ。」


『私に向かってたわけとは良い度胸だなジジィ。その不気味な杖を脳天にぶっ刺すぞ。』



「やれやれ、だいぶ今回は口が悪いのぅ………。やはり大空に影響されるのか………。」


ホントさっきから何言ってんのこのジジィ


「お前は後でワシについてこい。」


やはりタルボの意図が理解出来ない私達だったが、どちらにせよここは休む他ないと、私以外は共に大部屋で休むことにした


そして何というか、ひばりんは群れるつもりはないと別の部屋に行ってしまった



タルボはそんな雲雀の背中を少し見つめた後、自分も地下へと足を進めた


そして私もその後を追って地下室へと向かった





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