愛と憎
□5話
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翌日。日の出とともに目を覚ました。
昨日は結局眠れなかった。
いつもは睡眠時間の長いあたしにとっては、考えられない事態。
この固い地面と、夜が怖いせい。
こくりこくりとしては目が覚めて、
全然寝た気がしない。
きゅるる・・・
さっきからお腹鳴ってるし、
寝不足で頭が回らない。
正直、今妖怪なんかに出てこられたら、かなりピンチだったりする。
「ふあぁ〜…」
あくびが出て、大きく伸びをする。
「あ゙ぁ゙〜…腰い゙ってぇ。
早く顔洗いたい・・・てか帰りたい・・・」
グチグチ漏らしながら
ゆっくりゆっくり準備をする。