愛と憎
□8話
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かごめたちと一緒に行動し始めてから、早くも一週間が経った。
彼らとは打ち解けることができて、あたしはかごめと珊瑚、雲母、七宝を呼び捨てで呼ぶようになった。
弥勒さまは法師だから「弥勒さま」のままで、犬夜叉は最初から「犬夜叉」だけど。
犬夜叉は多分、イイ奴なんだとは思う。
かごめたちに信頼されてるみたいだし。
でもまだ、正直よくわからない。
だけど何故か興味深い人だ。
かごめたちはあたしに、「四魂のかけら」を見せながらそれがどういうものか説明した。
なんでも、願いを叶えてくれるらしい。
それから、その「かけら」を追っている「奈落」って奴。
極悪非道で、とにかく嫌な奴。
彼らが奈落を追う理由も知った。
彼らはとても重いものを背負ってる。
「絶対に許さない」そう言った彼らを見て、あたしも、力になりたいと思った。
それから、冥加っていうノミのおじいちゃん妖怪とも知り合いになった。
犬夜叉が「血の匂いがする」と言った場所。そこにあたしが居たってことは、誰にも言ってない。途中から記憶ないから、説明できないし。
あと、あたしの聴力のことも。
彼らにはちょっとでも「普通じゃない」って思われたくないから。