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□キスだけじゃ物足りない
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「骸、楽しい事シよう」

「え、楽しい事…ですか?一体何をするつもり…」

「こういう事」

そう言うと僕は骸の白い首筋に舌を這わせた。

「あっ…」

ビクリ、と体を震わせて骸は僕の方を見る。

「ひば…り君?」

「何?」

言いながら僕は服の隙間から手を忍び込ませた。
脇腹の辺りからゆっくりと撫で上げてやると骸の体から面白いくらいに力が抜けていく。

「あ、雲雀君、やめ…て…」

「そろそろこういう事してもいいと思うんだよね……いつまでもキスだけだなんてつまらない」

君もそう思うでしょ?
耳元で低い声で囁いてやると、骸は首を小刻みに左右に振った。

「僕は、まだ、こんな…」

「怖いのかい?大丈夫。すぐに気持ち良くしてあげるから」

嫌がる骸を壁に押しつけて身動きを取れなくすると、僕は上の制服を剥ぎ取って胸の小さな突起に噛み付いた。

「ひぁっ!!」

そのまま空いた方の突起に手で愛撫を加える。

「あ、やっ…雲雀、君…!」

骸の顔がどんどん紅潮していく。
感じているんだね骸…可愛いよ。

「雲雀君、そんなとこ触っちゃ…!」

「じゃあここならいいのかい?」

「ああっ!!」

ズボンの上から骸の中心に触ると、骸は体を大きく仰け反らせた。

「だ、ダメです雲雀君、どこも触らないでくださ…やっ、あっ!!」

「駄目だよ骸。それじゃ僕が面白くない」

「あ、ああっ、ひ、ばりく…!」

「それに君だって気持ちいいんだろう?」

「やあっ!あ、ああん…」

抵抗が無くなった瞬間を見計らって、僕は骸のズボンを一気に引き下ろした。
そしてそのまま彼の中心を口に含む。

「あ、ダメです雲雀君、そんなことしちゃ、ああっ!!」

ビクビクと震えるそれを丁寧に舐めていると、やがていくらもせずに骸は絶頂を迎えた。

「あああぁぁあっ!!!」

出された精液をゴクリと飲み干すと、肩で息をする骸の体をぎゅっと抱き締めて深い口付けを交わした。無茶苦茶に口内を犯せば、僕の腕の中から逃れようと必死に身をよじった。

「んぅうっ、んっ!!」

「…っはぁ、はぁ…」

息が続かなくなってようやく唇を解放する。
目を開けて骸の方を見ると、潤んだ瞳がじっと僕を見つめていた。

「ひばっ、りく…っ」

「骸…」

僕は欲望のままに骸を押し倒した。
男同士でセックスする方法なら知っている。
後は骸の恐怖を快楽で塗り替えてやればいい。

「骸…もっと気持ち良くしてあげる」

「え?あ、や、雲雀君、何を!!」

僕は骸の蕾に唾液で湿らせた指を二本一気に差し入れた。

「痛っ、や、ああぁ!!」

急な異物の挿入に締め付ける力が増す。

「この辺だと思うんだけどな…」

「うあ、痛い、です雲雀君もう、やめてくだ、さ……ひあああぁぁぁっっ!!」

「ああ、ここだね」

前立腺を刺激してやると、骸は目に生理的な涙を浮かべながら先程より一際高い嬌声を発した。

「ああっ、あ、やあっ!」

「ここ、気持ちいいでしょ」

音をたてながら指で中を犯していく。

「ああ、あ、ひあぁっ…!」

僕は一度指を全部引き抜くと、自分のズボンのベルトを外して勃ち上がった僕自身を骸の蕾にあてがった。

「やっ、無理です雲雀君、そんな…!!」

「大丈夫。僕を信じて」

「でも…あ、あああっ!!」

僕のものを中に全部埋め込むと、僕は律動を開始した。

「あ、そこ、ダメです!あああぁ、や、ひあぁっ!!やああ…んあああ!!」

さっき指で刺激したところを穿ってやると、骸はいくらもせずに自分から腰を振り始めた。

「ああっ、あ、ひ、ばりくん…っ」

「骸…」

僕は上体を倒して再び深い口付けを交わした。今度は舌を絡めとって強く吸い上げた。

「ん、んふうっ!」

苦しそうに眉根を寄せる骸に追い打ちをかけるように僕は腰の動きを速める。

「んんん!んぅうっ!!」

声が出せないことによって溜まる熱。
ぽろぽろと涙をこぼす骸の顔は僕の理性を壊すには十分過ぎた。

「骸…」

愛してるよ。
そう言って耳に熱い息を吹き掛けてやると、僕は腰の動きをより激しいものへと変えた。

「あ"あ"あ"ぁぁあっ!!!やああっ、あっ、雲雀君、激しっ、ひぁあっ!!!」

「はっ、骸…っ」

「や、あ"あ"あ"ぁぁあっ!!!!」

僕が達したことによって吐き出された飛沫に耐え切れずに、骸も二度目の絶頂を迎える。
一度だけ大きく体をしならせると、骸はその場に崩れ落ちた。










後始末をしてやって、服を着せてベッドに寝かせてやる。骸はぐったりしていて当分起きる気配はない。



凄く可愛かったよ、骸…
僕はそう言って骸の頬に口付けた。




(終)


あとがき

すみません
本当にすみません…

最後まで読んでくださった方、ありがとうございましたm(__)m
 

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