□SouthOrange
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【愛です】



「クハハハハ!」

「ちょっ、そんなに笑うことないでしょ」

「だって君、お弁当袋がヒバード柄とか可愛いすぎますよ!クハッ、しかも携帯ストラップまでヒバード…クハッ、クハハハハ!!」

「食後のおやつにチョコレート持ってきてる人間に言われたくないんだけど!」

「クフフ、今日のはいつもとはちょっと違います」

「へえ?どう違うのさ」

「いつものは只のチョコですけど今日持ってきたのは『大人向けカカオ98%』です」

「ふぅん苦そうだね。で、もう食べたのかい?」

「いや、これからですけど…」

「もしかして怖じ気づいたの?辛いものと苦いものが苦手で甘いものが好きなんて本当に子供だよね」

「君だって小動物大好きじゃないですか!クハッ、僕見ましたよ、公園で小鳥に囲まれている君の姿を!」

「なっ、見てたの君!?」

「ええ、ばっちり」

「どこで見てたのさ」

「木の影で」

「誰もいないと思ったのに…」

「僕の情報収集能力を甘く見てもらっては困りますね。君のことなら四六時中見ていますよ」

「いや、それ情報収集能力っていうかただのストーカー」

「愛です」

「愛って言うのそれ?」

「愛です」

「やけに強調するね」

「だって愛してますから」

「っ…!」







(終)

あとがき

最初雲骸のつもりだったのにいつのまにか骸雲になった(。・ω・。)
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