セラムン小説


□私の天使たち
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とあるコンサート会場の控え室前。
今日は国民的アイドルであるスリーライツの定期コンサートの日である。
それぞれがソロで活動し、3人が揃うのは滅多にない。
年に何回かのこのコンサートは誰もが待ち望んでいるものだった。
デビューしてから7年目。彼らの活躍をもっともたのしみにしていた人物がここにも。

「2人とも、ちゃんといい子にしてるのよ。今日はパパのお歌聴けるからね。」
「「はーぃ」」

コンコンとノックをし、部屋に入る。
まだ会場入りまでしばらく時間があるのでみんなリラックスしていた。

「ほら、パパがいるよー?」
「ぱぱー!!」

「亜美さん。来てくれたのですね。それに、流星と織姫も。」
「ぱぱ、あのね、おりね、いいこにしてたのぉ」
「りゅうもー。ぱぱがんばってくだちゃぃ」

テクテクと走り寄る子供たちに顔をほころばせる。

「ありがとうございます。ちゃんと聴いていてくださいね。」

はーいと返事をして部屋の中を走り回る。

「本当に2人は可愛いですね。亜美さんによく似ていますよ。」

「やだ、大気さんにそっくりよ?手のかからない子達でしっかりしてるもの。」

「そうですか?織はぽやんとしていて危なっかしいですけどね。誰かさんみたいで(笑)」

「ひどいわ、大気さんのいじわるっ」

頬を膨らまして拗ねる亜美におもわずくすりと笑ってしまった。

「クスっ…、亜美さん、怒った織とおなじ顔してます…」

「…もう///」

ほんとに可愛いですよ。子供たちも、あなたも。
私の天使たちですからね。

そっと髪にくちづけをする。それだけで真っ赤になるのはあいかわらずだ。
仕事前なので…ね。続きは終わってから。子供が寝たあとにしましょうか。



END
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