セラムン小説
□エイプリルフールネタ(途中)
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ある日の電話にて。
大「おや、まだ起きていたのですか?」
亜 「ずるいわ、そうやって判ってて訊いてくるなんて。」
大「くす。そうですか?」
亜 「寝るわけ、ないです。待ってたんですから。」
大「なにを、と聞いたら怒りますか?」
亜 「…いじわるッ」
大「すみません、あなたが可愛くて。」
亜 「知らない!大気さんなんか…」
大「キライじゃないくせに。わかりますよ。」
亜 「そういうことばっかりいう大気さんは嫌いです」
大「では、別れますか?」
亜 「どうして、なんでそんなこというの?」
大「さぁ、どうしてでしょう?」
亜 「大気さんのバカっ。大っ嫌い!!」
〜次の日〜
大「おはようございます。亜美さん」
亜 「おはよう、ございます」
大「昨日の電話まだ怒っているんですか?」
亜 「怒ってなんかいないです。だって、昨日は…」
エイプリルフール。
大「(ぼそっ)亜美さんは、意地悪な私がお好きなんですよね?」
亜 「そんなこと、」
大「あるでしょう?」
亜 「…なくもないです」
大「女の子は素直がいちばんですよ。もっとも私が好きなのはあなただけですけど。」
亜 「大気さんも素直になったほうがいいです。ヒネクレ者は嫌われます。これ以上モテても困りますけど…」
大「それは大丈夫ですね。こんな私を好きになる人、あなた以外いませんから。」
亜 「嫌いですッ///だいっ嫌い」
大「おや、エイプリルフールは終わったはずですよ?」
亜 「知らないです!大気さんなんか知らない」
大「ほんとにあなたは…誘うのが上手くなりましたね。そんな態度とられたら、甘やかしたくなるじゃないですか。」
亜 「誘ってなんかッ、いないです」
大「もう駄目ですよ。今日も会議に遅刻ですねぇ。」
〜生徒会室〜
浅「ゾイスさん、いい加減メイク道具しまってくださいよ。」
ゾ 「あら、いいじゃない。どうせ今日もあの二人こないわよ」
浅「またですか。会長と副会長がいなくてどうやって会議するんですか。」
ゾ 「きたら何倍も働くんだから。あんたも出かけてていいわよ」
浅「では、先輩のとこにいってきますね。」
ゾ 「いいわねー彼女持ちは。年下のくせに生意気。」
浅「ゾイスさんも会長あきらめて彼女作ればいいじゃないですか」
ゾ 「いやよ。大気に負けるのはごめんだわ。それにあいつの嫌がる顔が見たいだけなの」
浅「ほんとに大気先輩が嫌いなんですね。」
ゾ 「当たり前じゃない。あいつが好かれるタイプだと思う?亜美の趣味を疑うわ」
浅「どっちを選んでも趣味を疑いますよ。」
ゾ 「いいのかしら。そんなこといって。後で告げ口しましょ」
浅「やめてくださいよ、殺されますッ」
浦 「そんなこと僕が許すわけないじゃないですか、ゾイスさん?」
ゾ 「浦和ちゃん、いつ来たのよ」
浅「浦和先輩!ゾイスさんが脅すんですよー。」
浦 「いまですけど。大気を殺るのは僕なんですから横槍はやめてくださいよ?」
浦 「それに、僕も亜美ちゃんを狙ってるんで。」
ゾ 「相変わらず物騒なこというのねぇ。亜美の前でそのセリフきかせたいわぁ」
浅「確実に嫌われますね、先輩」
浦 「ふたりとも喧嘩売ってんですか?」
ゾ 「あらやだ、短気はモテないのよ」
浅「でも大気先輩が好きってことは性格悪いほうがいいんじゃ…」
ゾ・浦 「「……!!!!!!」」
浦 「亜美ちゃんに限ってそれは…」
ゾ 「よかったじゃない。浦和ちゃん、ポイント上がって。」
浦 「どういう意味ですか。僕が性格悪いみたいじゃないですか。」
浅「でも、大気先輩より性格の悪い人はいませんよね。」
ゾ 「……そうね、いないわ」
浦 「ですね。僕も人として終わりたくないんで。」
浅「噂によると教師を脅してるみたいです。」
ゾ 「だから予算多いのね。納得。」
浦 「このソファとか座り心地いいですからね。大気が持ってきたんですよね?」
浅「それは…」
ゾ 「浅沼ちゃん、言わないほうが優しさってものよ」
浅「あれ、予算て会計は浦和先輩ですよね?」
ゾ 「バカね、大気が脅して浦和ちゃんが根こそぎぶん取ってるのよ。」
浦 「人聞きが悪いですよ。ちょっと交渉しただけじゃないですか」