main-drrr!!
□たとえば俺が
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たとえば俺が情報屋じゃなかったとして
たとえば君が怪力じゃなかったとして・・・
そしたらもっと素直になれたかな?
たとえば俺が
池袋某所、
しずちゃんを見つけた。
目があったから
これでもかってぐらい
爽やかに微笑んでやったら
向こうから自販機が飛んできた。
俺が避けたのを見てから
しずちゃんがかなり怒りながら
走ってきた。
走ってきて俺の名前を
「いぃぃぃいざぁぁぁやぁぁぁぁ!!!!!!」
呼んだ。
「どぅしたのしずちゃん」
「池袋にはくんなっていっただろ!!」
「仕事だから仕方ないんだよ」
「黙れ。一発殴らせろ」
てんで会話になってない。
いつもそぅだ。
しずちゃん、―平和島静雄は
俺を見ただけで怒って
なんかぶん投げて
殴って・・・
とりあえずまともな会話なんてできやしない
こんなの外国人と話したほうが
よっぽど日常会話ができるだろぅ。
いつからだろぅか。
こんな訳のわからない関係になったのは、
・・・来神にいたときは
まだ会話はできてたはずだ。
おはよぅ、ぐらいは言ってたはずだし。
原因が俺にあるのは
確かだけど何をキッカケに
これほどまで仲が悪くなったのかは
わからない。
否、たくさんキッカケになりそぅなことが
あってどれか覚えてない。
俺も馬鹿だと思う。
いい年こいて脳年齢が小３以下の怪力男と
ただムカツクとかうざいってだけで
ケンカしてるんだから。
高校のときは興味があって
話しかけて、それから何回かケンカして、
多分、俺は楽しくなってきて
それで今でもしずちゃんから
抜け出せないでいる・・・
「手前・・・っ
ちょこまかちょこまか逃げやがって」
「しずちゃんが命中率低すぎなんだよ」
いつも追いかけあってたら日が暮れてて、
2人とも息がきれてゼーゼーいってる。
そしたらいつも
しずちゃんが言うんだ。
―「明日は絶対に殺ス。」
まただ。
またしずちゃんが「明日」
なんて言うから、
俺はひねくれてるからさ・・・
「明日も池袋に来いよ」って
言ってるようにしか聞こえない、よ??
日がたつにつれ、ケンカするにつれ、
―しずちゃんが「明日」っていうにつれ、
俺の居場所が
しずちゃんになっていく。
もしかしたらそれが怖いのかな、俺は。
自分を失くして、
たった1人の人間に依存するのが
そんなに怖いのかな。
だって俺は人がすきだから。
人間が好きなんだから。
1人だけに依存するのは駄目だ。
しずちゃんだけを
―好きになったら駄目だ。
tobecontinued