小説 silent line -虚空の軌跡-
□第七話『繋がれていた鎖』
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あれからというもの、毎日毎日、昼から夕方までユリスとの模擬戦をやらされている。
戦績は全戦全敗。
改めて彼女とのレベルの差を思い知る。
≪お疲れ様でした♪≫
「また負けかよ〜!!。」
ヤケ気味に言葉を漏らした。
≪でも被弾しないタイムはどんどん延びてるよ。腕が上がってきてる証拠だね。≫
「とはいえ、今日だけで11回も死んでるんだぞ。」
最近はこんなやりとりが続く。
ブラムスは訓練と言って、自分とユリスをやたらと一緒にさせたがる。一体何を考えているのやら。
彼女の性格もあり、おかげでこちらの気が休まるのはシャワーを浴びてる時と寝るときだけだ。
それでも1週間を過ぎる頃には随分と馴れていたのだが…