小説 silent line -虚空の軌跡-
□第六話『一対一の空中戦』
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「来たな。ルールを説明する。俺が合図をしたら、まずは2機同時に滑走してもらう。その後、高度3千フィート(高度900m)をどちらか1機が越えた時、模擬戦開始の合図とする。勝敗は相手に模擬弾を1発でも当てれば勝ちだ。」
いつものブラムスとは雰囲気が違う。
「何か質問は?」
ブラムスは二人の顔を見る。
「シンプルで解りやすいな。」
自分はヘルメットを着けながらブラムスに答えた。
機体に乗り、エンジンを起動したあとOkサインを出す。
ユリスも準備が出来てるようだ。
ブラムスは滑走路から離れた場所で旗を構え、しばらく間を置いたあとに振り下ろした。