その他

□気持ち悪い
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気持ち悪いガキ。話をしてまず第一にそう感じた。

あの子から"自我"と言う物が感じられなかったのだ。






【 気持ち悪い 】






気のせいであると、自分に言い聞かせた。

自分との会話を、いつもジュネスで"お友達"と楽しそうにしている彼ではなく、全くの別人が会話しているなんて。

しかし、最初に感じた小さな違和感はだんだんと時間が経つ内に大きくなっていって。



ある日、彼に聞いてみた。


"君って、どれが本当の君なの?"


お友達と一緒に居るときの君?

あの家にいるときの君?

それとも、今、僕の部屋に押しかけて料理を作っている君?


"どうしてそんなことを聞くんですか?"

すぐそんな答えが返ってくる。
…それもそうか。

本人は意識なんてしていないのだろう。


人は無意識のうちに、心に仮面を被り己を守る。

いつだったか、そんな話を聞いたことがある。

彼もただ、人に合わせて仮面を付け替えていただけ…




ならば。と、また違う問いが生まれた。




  君の仮面の下には 何があるの?








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