拝啓、私の主様
□第三章 紅い悪魔
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「……(ポカーン」
“言葉をなくす”とは恐らくこういう事を言うのだろう。
(でかい)
流石は三億の乗る船。
その大きさも伊達じゃない。
キ「どうかしたか?」
「いや…想像してたより大きくて少し驚いただけだ」
キ「そうか」
それだけ言って、私を抱き上げるキラー。
……………ん?
抱 き 上 げ る ?
「ちょ、キラー」
キ「何だ」
「どうして姫抱き?」
キ「流石のお前もあの甲板までは跳べないだろう」
いや普通に跳べますが。
顔には出ないが内心はパニックを起こしている。
突然の敬語が何よりの証拠だ。
(…あ、ただの人間だと思われているのか)
それなら合点がいくが如何せん、この状態は頂けない。
もし恭弥がいたなら鼻で笑われていただろう(しないから。僕の事何だと思ってるのさ by 雲雀)
「あの、キラー降ろs「しっかり掴まっていろ」
( コ イ ツ … ! ! )
人の話は最後まで聞け!!
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