拝啓、私の主様
□第四章 仲間
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「……」
見渡す限り、
人
人
人
人
ひ、と…?
(うん、人だ。きっと人だ)
ココの連中は容姿が奇抜過ぎる。
ハッキリ言ってもう人かどうかも危うい(Σそんなに!? by 綱吉)
何?
海賊はそんなに個性を重視する生き物なの?
?「飲んでるか?」
「む、」
酒の臭いを纏って来たのはやはりキラーだった。
隣に座っていいかと聞かれ、断る理由もないので無言で頷く。
キ「…あまり機嫌はよくないようだな」
「この船はいつもこうなのか?」
効果音を付けるなら
“ドンチャン”
“わいわい”
“ガヤガヤ”
ハッキリ言おう。
「ウザイ」
キ「無理もない。クルーが増えるのは久し振りだからな。嬉しいんだろう」
「そんなもんか?」
キ「そんなもんだ」
そう言って酒を飲むキラー。
…仮面を付けたままなのに消えていく酒が謎過ぎる。
それよりも、
「あの男が約束を守ったのは意外だった」
てっきり白紙にされるか殺されると予想していたからこの展開には少し驚いた。
しかもこんな宴まで。
キラー曰く、キッドという人物は意外と義理堅い人間らしい。
ふむ…そういえば日本のことわざにもあったな。
“人は見かけによらない”
正にあの男の為にある言葉だ。
*