婆裟羅
□日が暮れるまで…
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日が暮れるまで…
政「Honey、帰るぜ」
「む?もうそんな時間か」
慶「わざわざ教室までお出迎えとは愛されてるねぇvV」
「まあな」
政宗と私は恋人同士だ。
ただし普通の恋人などではない。
擬似恋愛――――簡単に言うなら“恋人ごっこ”という所か。
「今日でもう卒業か…。早いものだな」
政「あぁ」
帰り道、何かを言いたげな表情でコチラを窺う政宗。
…大方、どう切り出せば良いのか分からないんだろう。
「安心しろ。別に“契約”の事を忘れているワケじゃない」
政「!」