婆裟羅

□夏祭り
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「夏祭り?」


風「……(コクン」


夏祭りの広告を持ち窓から現れた幼馴染み。


……どうやったらコイツは窓からじゃなくて玄関から入ってくれるだろうか。


毎回窓から侵入してくる奴に頭を抱えたが、とりあえずそれを無視して言葉を紡ぐ。




「一緒に行きたいのか?…って」


風「……ピーチ」


「…はぁ(頭痛くなってきた)」


何でコイツはこんなに自由人なんだろう。




「人のジュースを勝手に飲むな、バカ」


ジュースを奪還し、その量を確認する。




「おま…あの短時間で全部飲んだのかι」


風「……(コクリ」


素直に頷くな、アホンダラ。


確実に4/3は残ってたハズだぞおい。




「油断も隙もない奴め…(睨」


風「………珍しい。炭酸。しかもリンゴじゃない」


私の話(+睨み)はスルーか。




「微炭酸という物が何なのか気になったんでな。あとピーチなのはリンゴがちょうど売り切れていたからだ」


風「なるほど…で、行くのか」


「……」


さっきの質問が同じ質問で返ってきた場合、どうすればいいだろうか。




「お前は行きたいのか?」


風「……(コクン」


「(あ、行きたいんだ)…リンゴ飴奢ってくれるなら構わない」


その要望を小太郎が了解したので早速お祭りが行われる婆裟羅神社へと向かった。


―――…
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